対象:住宅設計・構造
野平 史彦
建築家
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問題ないと思います。
WBCを見ていて、回答が遅くなってしまいました。
さて、イソシアネート系接着剤の耐水性についてですが、
従来のレゾルシノールに比べてイソシアネートは耐水性が劣るので、イソシアネート系接着剤を用いた集成材は屋外で露出して用いる場合には向いていないと言えるでしょう。
しかし、現在、住宅等に用いられている集成材はホルムアルデヒド等の問題のないイソシアネート系に切り替わっています。
最近、カンザイシロアリが日本にも上陸して猛威を振るっている様ですが、カンザイシロアリの母国アメリカで生まれたボロンdeガード・プロは、健康に配慮した有効な防腐・防蟻剤として使用されています。
ボロンdeガード・プロは、確かに水溶性の薬剤で、木材表面に刷毛で塗布し、浸透させるタイプのものですが、イソシアネート系接着剤が耐水性が劣るといっても、レゾルシノールと比べての話しであり、屋外で常に風雨にさらされて使用されていない住宅の内部で、一度、水が付いたからといってすぐに劣化してしまうようなものではありません。そんな危ない集成材は使えません。
勿論、接着剤だけでなくボロンdeガード・プロも後で水に浸かってはその薬剤が流れてしまう恐れがありますから、屋内で使用するにしても、内部結露を起こさない仕様にすることを忘れてはいけません。
また、薬剤はどのような反応を起こすか予想ができませんので、別の2種類の薬剤を用いることには賛成できません。「まぜるな危険!」ということですね。
ボロンdeガード・プロは、これまでの防腐・防蟻剤と違って、栄養分をエネルギーに変換する代謝機能を失わせることで腐食菌やシロアリを死滅させるタイプのものですから、この薬剤だけを地盤から1mの高さの範囲できちんと塗布しておけば、それでいいのではないかと思います。
以上、参考にして頂ければ幸いです。
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この回答の相談
自宅をリフォームしています。
新しく建てていく柱は、ホワイトウッドの集成材です。
アメリカなどでされているホウ酸塩による防腐防蟻処理をしようと考えておりますが、集成材の接着剤… [続きを読む]
いーかなさん
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