対象:システム開発・導入
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伊藤 友紀
ITコンサルタント
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メリット、デメリットを明確に意識して契約を
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コードワークス株式会社の伊藤と申します。
はじめまして。
要件定義とその後の作業を切り分けて、別の契約で行うということは、地方公共団体(県、国なども)の仕事などでそこそこの規模になると行っている例があります。
実際には、
・用件定義(いわゆるコンサル)
・設計
・詳細設計および実装
程度に分割する場合が多いようです。
さて、なぜこのように分けているかと役所の人に聞きますと、全部一緒に発注すると、それぞれの費用案分が明確でなくなること、あと無駄な用件定義をされて結局無駄な実装をして無駄なお金を使うことを防ぐため、との話を聞いたことがあります。(入札という仕組みの問題も絡んでいるようですが)
分割契約を行い、かつそれぞれ別の業者さんが入られるのであれば、上記の役所の人が言うとおり、無駄をなくすことや、費用についての明確化という点で大きな利点があるかと思います。
ただ、用件定義した内容がきちんと、設計、実装側に伝わらずに当初の計画とずれた成果物ができてしまうという危険性がありますので、発注側は要注意です。
当社の経験では要件定義側で入った案件で、実際に他の業者さんの成果物を見に行ったら、当初の目的と違ってない???という思うものがありました。
一方、同一業者さん内で契約を分割していくのであれば、メリットは双方あるかと思います。発注側も受注側も、細かくお金を動かせるのでリスクを減らせること、計画の遂行が契約単位になるので、それぞれの段階でミス、考えの変化、市場動向の変化などなどさまざまな要因に強いプロジェクトとなること、などです。営業的・経理的には面倒ですが、双方ともにそれ以上のリスク分散効果が期待できると思います。
ご参考になりましたら、幸いでございます。
評価・お礼
mt さん
日曜日のご対応、恐縮に存じます。
? 具体例を挙げていただきまして、非常に心強く思います。このような情報を基に、説得力をもって説明できるのでありがたく思います。官公庁ではメジャーなのですね。
? 伊藤様に示していただいた、分割例を拝見すると非常に妥当と感じるものがあり、参考になります。
> ・用件定義(いわゆるコンサル)
> ・設計
> ・詳細設計および実装
契約分割に伴う、計画と実装の差異の問題に関する実例は興味深いです。
また、同一業者における契約分割はかなり有力と感じました。
注意点も分かり、大変参考になりました。
ありがとうございました。
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この回答の相談
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分割することはどの程度一般的なのでしょうか?
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mtさん (東京都/42歳/男性)
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