唾液のネバネバ感について

こんにちは，東京都立川市ひるま矯正歯科の晝間康明です．

　唾（つば）を専門的には唾液（だえき）と呼びます．
　罰当たりな行動を例えて「天に唾する」というように，唾液は汚いものと思われがちですが，唾液は細菌を殺す殺菌作用や傷を治す作用が含まれていて，お口の中では無くてはならないとても大切な分泌液です．

　唾液は，ネバネバしている唾液（粘液姓）とサラサラしている唾液（漿液姓：しょうえきせい）がお口の中で混ざり合っています．
　
　漿液姓の唾液は，ものを噛む事でたくさん分泌されますが緊張している状態やストレスを感じている状態などではあまり分泌されません．

　その結果，ものを噛む回数が少ない方やストレスを感じている方は粘液姓の唾液の割合が多くなるので，お口の中が乾いたりネバネバした感じになりやすいようです．

　もともとの唾液の分泌量が少ない場合や口呼吸の方も，お口の中が乾きやすくなりネバネバ感を強く感じる方がいるようです．

　その他には，歯肉炎や歯周病により歯肉が炎症を起こしている場合も，お口の中が不衛生な状態になりネバネバ感が現われる場合があります．

　ネバネバ感は口腔内の問題だけではなく精神的な要因も関連するため心配であれば歯医者さんで一度お口の中を診てもらい，唾液の検査をして総合的なお口の中の状況を確認した方が良いかもしれませんね．

　唾液の検査はどこの歯科医院でも行なっている訳ではありませんが，予防歯科を行なっている歯科医院では取り入れている所が多いです．

　自宅でできる対応方法としては，ガムを噛んで漿液姓唾液の分泌量を増やせばネバネバ感がある程度解消されるかと思います．

　以上，参考になれば幸いです．