対象:経営コンサルティング
須藤 利究
経営コンサルタント
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一次の緊急保証と違う仕組みでないと意味がない
二次補正については、詳細は発表されていませんが、
一次と同じ仕組みだとしたら、一次で利用した方はもう利用できない
ことになります。つまり''保証枠だけ増えても実効性がない''訳です。
ただ、政府系金融機関の枠もあるので、そちらを利用する手も
あります。
今回の制度は経営者の期待に反し、''「安定化」とはに似て非なるもの''
でした。
既にセーフティネット保証は利用している企業は多く、枠8000万円を満額
利用できない企業も多かったはずです。
それと福田首相の頃の案をそのまま使ったものですから、
原材料高緊急融資制度が正式名称でした。
原油などの高騰は夏頃に既に終息の方向に向かっており、
やっつけ仕事の感が拭えません。
私は、''「安定化特別保証」と同じ仕組みを作るべき''だと
思います。
この不況時に指定業種は無意味です。(対象外業種は別として)
「安定化」の時には、保証協会に特別会計を設けて、国への再保険は
7〜8割となっているので、その差額分を補填する仕組みがありました。
例えば、「安定化」は5000万上限でした。
5000万円保証協会が代位弁済をすると再保険で4000万円は
戻りますが、1000万円は協会の負担になります。
この''協会の負担部分を特別会計で補う仕組みがあった''のです。
ですから審査期間も短く、原則月商3ヶ月を保証したのでした。
''100年に一度の危機''と言われる今、雇用の80%近くを支える
中小企業がどれだけ生き残れるか「保護融資」的位置付けにする
べきです。
金融緩和策として、是非多くの中小企業に資金が行き渡る方策を
講じてほしいのです。
「貸さない」銀行にも資本注入という救済制度を作るのですから。
余談ですが「安定化」が実施された年は、大幅に倒産件数が減少
したことを政府も思い出してほしいのです。
ブログ・メルマガでも、また政治に関わる方々にも、
「安定化」制度導入を訴えています。
効果のほどは分かりませんが?
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この回答の相談
同コラムの中に、第二次補正での信用保証協会の増枠という言葉がありました。私は年商17億の食品小売業を経営していますが、一般枠8000万はもちろん、すでに7号認定などでセーフティネット枠8… [続きを読む]
morimasakoさん (福井県/52歳/男性)
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