対象:事業再生と承継・M&A
責任を取らない再建は難しい
*責任を取らない再建は難しい
倒産から法律を使った再建を目指し、10年後に再建に失敗してその会社を
清算した経験からお話をします。(法律的なことは専門家ではありませんので
回答は控えさせていただきます)
丁度私が30才の時に父の会社が負債30億で倒産しました。
再建は民事再生法の前身の「会社整理手続き」という法律での
再建のスタートでした。
条件としては「債権者の大方の同意」が必要だということでした。
あまり前例がない法律だった為に債権者の数で大方の同意が必要
なのか、再建金額で大方の同意ガが必要なのか、大方というのは
何%のことを言うのかが問題になりました。
その当時お世話になった弁護士の先生の判断で最終的には85%
以上を目指そうということになりました。
奇跡的に債権者数でも債権金額でもクリアーして、私が再建社長になり
会社の再建を目指すことになりました。
裁判所から管財人は派遣されますが、旧経営者はそのまま留まってよい
との条件でした。
一応責任を取ったような形で降格をしましたが、倒産の原因となる不良債権
を発生させた、旧役員は全員居残りましたので再建に向かって後々大きな
障害になっていきました。
社内に厳しい政策を取っていくと「何故あの人たちは責任を取らないのに
我々だけがそんな仕打ちを受けなければいけないんだ」という気持ちが
社員の中には強く残っていました。
経営陣のメンバーが同じでは「また同じ過ちを繰り返すのではないか」という
疑念が社員にも債権者にも残っていました。
旧経営者がそのまま残れるというのは、再建がし易いように思えますが
実際に再建をスタートさせてみると両刃の刃だと思います。
一概には言えませんが再建のスタートに当たっては、出来るだけ血を入れ替えて
しかも劇的にそれを行い、新しい執行部で短期的に成果を出して求心力をつける
ということが必要だと思います。
回答専門家

- 運営 事務局
- ( 東京都 / オペレーター )
- 専門家プロファイル
登録している専門家やQ&Aやコラムといったコンテンツをご紹介
専門家プロファイルに登録をしている皆様の記事や、Q&A、まとめ記事など編集部でピックアップしたものを定期的に配信していきます。よろしくお願いいたします。
(現在のポイント:1pt)
この回答の相談
民事再生後、成功する確率はどれぐらいでしょうか。非常にハードルが高いのですが、これはどうしてでしょうか。経営者はそのまま在任確率は高いですか。また退職金は民事再生を申請することによってゼロになるのですか。
ポプラさん (埼玉県/33歳/男性)
このQ&Aの回答
このQ&Aに類似したQ&A