対象:ペットの医療・健康
インスリノーマ
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低血糖を起こす疾患には幾つかあります。下垂体機能不全、副腎皮質機能低下症(アジソン病)など、副腎が関与する疾患があります。恐らく今御かかりの病院でも、副腎皮質機能についてもお調べになっていると思います。
インスリノーマの判定法の一つに、修正インスリン・グルコース比という計算式があります。そのためにイヌの血液中のインスリン濃度が必要となってきますが、検査委託会社によっては、検体(血清)をアメリカ本社の検査センターに空輸して測定しています。このほかの確定診断として、試験的開腹がありますが、血液検査のほうが当然、ワンちゃんには優しい検査いうことになります。もしも、このインスリン濃度の検査でインスリノーマが強く疑われましたら、腫瘍細胞が膵臓の中でどの様に分布しているのか、つまり一箇所にかたまってあるのか、膵臓全体に散らばっているのかを検査することになります。超音波検査ではなかなか診断が難しく、おそらく開腹することになるのではないかと思います。一箇所にかたまってある場合は、切除しますが、散らばっている場合には、外科的な処置はできません。インスリノーマは、インスリンが分泌する必要のない血糖値の低いときにでも、インスリンが分泌されて低血糖を誘発しますので、空腹時に低血糖による転倒、痙攣を予防するようにします。たとえば、食餌の一回量を減らして回数を増やしたり、インスリンサージ(急激なインスリン分泌)を起しにくい食餌に変更します。食餌療法でコントロールが難しくなると、副腎皮質ホルモンの投与になると思います。
いま少し、ホルモンの検査の結果を待ってあげてください。
ブドウ糖の点滴ですが、血液検査で低血糖以外に異常がないのでしたら、それだけでもいいと思います。
評価・お礼
パピヨン さん
お忙しい中、ご丁寧なご回答をありがとうございました。
昨日の朝点滴に連れて行った際、病院のほうから、検査結果がわかるまで今しばらく時間がかかるので、今日の点滴には少しステロイドをいれますとの説明がありました。
夕方お迎えに行ったときには劇的に回復し、5日ぶりに食事もしました。
本日も同様の治療で良好になっています。
先生のおっしゃったように、検査結果を待ちそれから治療方針を考えたいと思います。
ありがとうございました。
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