対象:会計・経理
平 仁
税理士
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回数券の計上方法
回数券を使われているとの事ですね。
原則は、購入したときは前払い費用として処理をし、
使った都度、交通費へ振り返る方法です。
つまり、
購入時 前払費用 / 現金
使用時 旅費交通費 / 前払費用 (総額÷枚数)
となります。
使用の都度が大変であれば、決算期末に振り返る方法もあります。
その場合には、使用時には仕訳せず、
決算時 旅費交通費 / 前払費用 (総額÷枚数×使った枚数)
と処理します。
簡便法として、
少額の場合には一度に経費計上することも認められていますので、
購入時 旅費交通費 / 現金 (総額)
とし、
使用時には仕訳なしという方法もあります。
ただ、この場合だと、使い切らないで残ってしまった分については
決算期末に
決算時 前払費用 / 旅費交通費 (総額÷枚数×残っている枚数)
として、残っている分を来年の経費にしてあげることになります。
ただ、結構この処理をしていない方は多いようです。
個人事業ですから購入時に全額を交通費として(簡便法で)大丈夫でしょう。
ただ、年末に安い回数券を大量に購入して、
経費の水増しをしていると税務署に思われると、
税務調査で原則どおりの処理や、
残っている分の処理を要求されることになるでしょう。
くれぐれもやり過ぎないように注意して下さい。
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