対象:インプラント・歯科口腔外科
納得できる治療計画を見つけましょう。
歯がなくなると歯を支えていた歯槽骨が、垂直的(高さ)に水平的(幅)に痩せてきます。元々歯があった場所にインプラントを植立できない場合、インプラントが噛み合わせ(機能性)や見た目(審美性)的に満足できない結果となる可能性が考えられます。
そこで、理想とする場所にインプラント治療を行うために、骨造成法と呼ばれる治療法があり、骨の幅と高さを増す治療法があります。
通常、骨の自家骨(自分の体の骨)+GBR法(骨誘導再生法:膜を張ってその空間に骨をつくる)と呼ばれる治療法がスタンダードと言えます。その他、上顎ではサイナスリフト(上顎洞挙上術)やソケットリフト法と呼ばれる方法等があります。
ただし、自家骨の採取部位と採取量に制限があります。通常は、口腔内から採取しますが、腸骨(大腿部の付根の上の仙骨に扇状に広がる部位:最も骨採取が可能、ただし全身麻酔や入院必要)や、脛骨(膝の下の部位:良質な骨髄摂取が可能)も可能です。現在では、様々な骨の代替材料もあります。(骨移植と併用すると骨の石灰化度を高めると言われる。)
そのために、大事なのは診査・診断です。インプラントでは、通常の?線撮影以外にも、
? 断層撮影法
? CT (コンピュータ断層撮影)
? 歯科用コーンビームCT
等があり、様々なインプラントシミュレーションソフトウェアや、3次元画像再構築ソフトウェアを用いてより詳しい画像診断のデータを得ることが可能です。これらの画像データはナビゲーション手術や手術用テンプレート作成に応用が進んでいます。
このデータにより、外科的侵襲を極力避ける治療計画が可能となることでしょう。
自分にとって納得が出来て、安心できる治療法を選ばれてください。
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この回答の相談
先日、近所の歯医者でインプラント治療するにあたり、顎の骨が少ないため、お尻から骨を取って移植すればできると言われましたが、こう言った治療方法は本当に正しいのでしょうか?他に方法があるとすれば、どんな方法があるのでしょうか?お答えいただければ幸いです。
kaorinさん (神奈川県/53歳/女性)
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