対象:住宅設備
御前 好史
建築家
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コスト高になります。他にハーフユニットの方法も
2階に在来工法(ユニットバス以外)で浴室を設けた事例が2件ありますので、そのときの対処方法をお知らせします。
施工のポイント
床剛性(歪んだりしない平面上の強さ)を高めた上で、防音も兼ねて薄めのALC板を敷きました。その上にモルタル+FRP防水を施して浴槽をのせています。
また、洗い場からの漏水対策として、外部から見える位置にオーバーフロー管を設けました。給排水管は防水層を貫通するため、納まりの工夫と施工精度が必要となります。
以上のように、在来工法で2階に浴槽を設ける場合にはいろいろ工夫が必要です。それゆえに1階に浴室を設ける場合やユニットバスよりも、余分なコストがかかることをご理解ください。
瑕疵保険について
住宅瑕疵担保責任保険については、明確な施工基準はありませんが、バルコニー防水の基準を準用すればよろしいでしょう。但し保険を申し込む前に保険法人と設計者がよく打ち合わせておく必要があります。
もう一つの方法
洗面所やトイレとガラスを隔てて一体の空間にするのが一番の目的であれば、ハーフユニットバスを採用する方法もあります。これは洗い場と浴槽がそれぞれ一定の高さまで一体成形されたもので、上部は自由に計画できます。そのためガラスを間仕切り壁にはめ込むことも可能です。コスト上もこちらの方が安上がりでしょう。TOTOやINAX等からいろんなサイズが出ていますので、検討してみてはいかがでしょうか。
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この回答の相談
木造住宅の二階部分にバスルームを設置したいと思っております。ユニットバス以外の工法で洗面所やトイレを一つの空間としガラスで仕切りで区切ったような、今流行の空間にしたいのですが防水の面でかなりのコスト高になるのでしょうか?
お風呂好きさん (千葉県/44歳/男性)
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