対象:経営コンサルティング
中小企業の例ですが
中村恵二です。
私自身、地方の中小企業の出身ですので、その経験でお話いたします。
他の先生方のご回答のとおり、メリットとしては、従業員の経営参加と安定株主確保だと思います。デメリットとしては、もっとも会の持ち株比率とも関係してきますが、経営に対する発言力の大小でしょうか。
私がいたグループ企業では、労働組合がある会社と無い会社があり、労働組合が持ち株会を組織する場合と、会社の共済会が組織していたのと2つの形態がありました。
管理職は主として後者に属していました。そのため、従業員の側でも、経営参加のために株を持つことと、資産形成のために持つこととの2つがありました。
業績も安定していて、株価の変動も少なければ、そう問題は無いのですが、例えば景気によって業績が左右されたり、リストラが必要になったり、合併なり経営統合の段階になった時に、従業員の持ち株会がどう動くかです。
非上場の会社の場合、規約の中で、退職時の株の譲渡や中途での脱会規定など、細かく明示していないと、合併なり企業統合の際に、従業員の持ち株会が足かせになる心配があります。
反対に、士気が高まる場合もありますから、会社によって会の性格は変わるのではないでしょうか。
最近では、地銀の合併が行われた時に、持ち株会が賛成と反対に割れたなどのケースもあるようです。
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この回答の相談
従業員持株会の設立に関して留意点をおしえてください。またクライアントがどういう点で苦労なされたか
経験談または間接的にきいた話でも参考になりますので
おしえてください。
Gowestさん (東京都/43歳/男性)
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