対象:ビジネススキル
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藤島 淑子
経営コンサルタント
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「アピール」ではなく「情報提供」と考えて!
評価の際に被評価者が自己申告を行うこととしている企業は増えている
ようですが、この「自己申告」というのは、「自己アピール」とは少し違います。
その目的や内容について、まずお話してみたいと思います。
評価をする際の自己申告の位置づけは、
「自分の評価をより高くしてもらうためのアピールの場」
ということではなく、
「上司と部下との間で認識を一致させるために必要な情報共有プロセス」
ということです。
評価を下すのはあくまで上司。
被評価者本人が行うべきことは、「評価を高くしてください」と
むやみにアピールすることではなく、上司が適切な評価を下せるように、
必要な情報をすべて上司に提供する、ということなのです。
たとえば上司は、部下の表面的な行動や成果というのは見ていてわかりますが、
その背景にある意図や経緯、個々の細かな状況などについては見えません。
ですから、
「なぜそのとき、そのような行動をとったのか」
「そのような結果となった背景には何があったのか」
という思考プロセスや個別の事情については、被評価者本人が、上司に
しっかり説明する必要があります。
ではなぜ、ここまで具体的に説明をする必要があるのかというと、それは、
思考プロセスや取り組みの経緯などを具体的に把握しないと、上司が適切な
評価を下せないからです。
出した結果はたまたまラッキーなだけだったのか、それとも本人の努力や
実力によるものだったのか、ということは、上記のような具体的な背景や
事情まで把握しないとわからないですよね。
ですからそれを、私たちが自分で説明しなくてはならないのです。
このように、自己申告の場を、「自分をアピールする場」と捉えるのでなく、
「正しい情報を正しく上司に伝える場」と捉えてみてはいかがでしょうか。
少し恥ずかしさは消えるのではないでしょうか。
補足
ちなみに、このプロセスは、今後自分が成長していく上でも重要なプロセス
だということも憶えておいてください。
上司は、本人のどこが強みで、どこは改善の余地があるのか、ということが
わからなければ、適切なアドバイスや指導はできませんよね。
そしてこのような強み・弱みというのは、日ごろの表面的な行動や結果だけを
見るだけではわからず、その人の思考や行動のクセまで掘り下げないと判断
でないことなのです。
だから、今後、上司から適切な指導を受け、自分自身が成長していくためにも、
評価の際の自己申告というのは非常に重要な意味を持っているのです。
ですから、「恥ずかしい」という意識はできるだけ抑えて、
「自分の成長のために必要なこと」という考えのもと、
「事実を上司に提供する」というスタンスで臨んでみてください。
きっと、冷静に適切な自己申告ができると思いますよ!
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能力給制度の会社に転職したのですが、自己アピールがうまくできずに悩んでいます。自己評価を点数で提出し、査定面談で上司たちに対して「私はこれだけのことをしました!」と自分がしたことを… [続きを読む]
All About ProFileさん
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