対象:労働問題・仕事の法律
田邉 康雄
経営コンサルタント
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保証人代行サービスを利用することも一策です。
日本社会においては、保証人は多くの場合に求められます。欧米の友人に聞いたことがありますが、「保証人」の意味を理解させることが困難でした。つまりその習慣はないのです。
―― 保証人は、江戸時代の「連座制」の名残をとどめているものと推察します。徳川幕府の巧妙な社会安定化政策でした。つまり連座制によって身内一人が悪へ走ることを防止するというものであり、これが社会全体の秩序を保っていました。
―― さてこのような歴史がありますから、保証人は一般的です。就職保証だけでなく、融資保証、賃貸保証などもあります。
―― 融資保証に関しては連帯保証が求められます。借り入れを起こした人が返済できなかった場合、代わって全額を返済するという恐ろしい保証です。安易に連帯保証人になったばかり、身代をつぶしたという例は枚挙のいとまがありません。私の身内にもあります。
―― 私は不動産を賃貸していますが、借家人には必ず賃貸保証人をとっています。貸し手としては当然の行為であると考えています。
―― さてお尋ねの就職保証人ですが、私の子供が就職する際に私が保証人になりました。その場合、2人の保証を求められたので兄弟姉妹のひとりが保証人になりました。但しその場合は、保証期間は1年に限定されていました。
―― 話を保証人に広げてみると、全体に需要は大きいのですが、保証人になる人が少ないのが現状です。すなわち供給が需要に追いつかないのです。ですから保証人代行というサービスがあります。
インターネットの検索エンジンで「就職保証人」というキーワードを入れて検索すると多くの企業がこのサービスを提供しています。ですから、身内に保証人が見つからない場合は、これを利用する方法があることを付け加えます。
お近くの「労働基準監督署」の相談窓口でこの文面にたいするコメントをもらて納得の上で保証人をつける決断をするうことも賢明な策です。
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