対象:住宅設計・構造
森岡 篤
建築家
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通し柱は、構造上重要な柱
takiさんこんにちは
パルティータ建築工房の森岡です。
日本の住宅の平均寿命は、26年と言われており、築30年あたりを過ぎると、建て替えが考えられることが多いです。
そんななか、築40年の住宅を改修して住まわれる、すばらしいです。
さて、通し柱についてですが、
通し柱とは、1〜2階を貫通する柱を指します。
外周中間部では、梁(胴差)が通って上下に柱が取り付く事が多いのですが、柱が通って胴差が取り付くのが通し柱です。
完成した家は仕上で隠れるため、通し柱かどうかは外見上はわからないのですが、どのように通し柱とわかりましたか。
通し柱は、柱の中でも上下を結ぶ構造的に重要な意味を持ち、これを抜くのは重大なことです。
必ず、構造のわかる建築士に相談した上で実施して下さい。
40年前の設計規準は、規準自体が耐震性能が不足していたため、takiさんのお宅も耐震補強が必要の可能性があります。
耐震性能を上げるためには、耐震要素(壁や筋かい)を増やしたり、補強して、''耐震力を上げる方法''の他に、''地震力を減らす方法''があります。
地震力は、建物重量に比例するので、重い瓦屋根を軽い金属板葺きに替えることで地震力を減らし、耐震性能を上げることができます。
参考にしていただけたら幸です。
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この回答の相談
築40年の2階建て住宅(屋根瓦・外壁塗り壁)の改修を考えているのですが、外周に通し柱が入っており、どうしても間取りの関係上、1本抜きたいのですが、通し柱を抜く際に注意しないといけないことなどあるのでしょうか?
takiさん (大阪府/36歳/男性)
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