対象:住宅設計・構造
森岡 篤
建築家
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基本をおさえ、いろいろな方法
takiさん、はじめまして
パルティータ建築工房の森岡です。
軽鉄下地というと、建物は鉄骨系の構造でしょうか。
家の断熱は、生活空間をできるだけ切れ目なくスッポリと均一の断熱性能で覆うことが効果的です。
せっかく断熱材を使っても、性能が切れる部分があると(熱橋:ヒートブリッジ)熱が逃げてしまい、又結露の原因となります。
断熱材を外壁や構造体の内側に設置するのを内断熱、外側のものを外断熱と呼んでいます(RC)。
木造の場合、木材がそこそこ断熱性能があることから、外壁構造体構面内に設置するのが、充填断熱です。
外側の断熱を外張り断熱と呼んでいます。
鉄骨造の場合、構造方式は木造に近いのですが、鉄は木材と異なり熱を通しやすいです。
このため、木造のような充填断熱だけというわけにはいかず、柱廻りなどで断熱材を連続させる必要があります。
断熱工法は、グラスウールのような繊維系パックの他、ウレタン等の固形断熱材を設置する方法、セルロースファイバー等を吹き込む方法、吹き付ける方法があります。
グラスウールだけでなく、どの断熱材でも、結露が生じるとカビが発生します。
結露を生じさせないよう、ヒートブリッジを作らないこと、防湿シート等で湿気を入れないことが必要です。
参考にしていただけましたでしょうか。
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この回答の相談
内断熱しかできない状態であれば、やはり軽鉄下地の壁の中にグラスウ−ルを入れるしかないのでしょうか?
グラスウ−ルは、結露したらカビが発生しやすいなど聞きますので悩んでいます。また、何故グラスウ−ルはカビが発生しやすいのでしょうか?
takiさん (大阪府/36歳/男性)
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