対象:心の病気・カウンセリング
通院を再開しましょう
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就職が決まらず、再び鬱になり「やりたいことなんて何も無い、早く一生が終わればいい」という気持ちになっていらっしゃるとのこと、心よりお見舞い申し上げます。
現在の生活に困難を生じ、意欲低下・希死念慮を生じていらっしゃる状態ですから「病気」として受診されてよいでしょう。現在の病状は''抑うつ状態、適応障害''に相当するかと思います。
体の病気でしたら「頭が痛い、体が怠い」ということで受診されるわけですから、心の病気においても「不安になる、鬱になる」ということで受診されるのは妥当だと思います。大事なことは症状によりご本人がどの程度の苦痛を覚え(心理的障害)、生活に支障を生じているか(社会的障害)ということです。詳しくは拙著コラム早期発・見早期治療をご一読ください。
と言いましても、健康保険を用いた医療ですから、いたずらに受診を勧めるわけではありません。診療にかかる費用や労力と治療によって得られる利益や効果を十分に比較検討した上でお勧めする次第です。この概念は''「Cost of illness」''といい、疾病による経済的・社会的損失を評価する試みとして、医療政策において研究されています(日本におけるうつ病のcost of illness、佐渡 充洋、慶應義塾大学医学部医療政策管理学教室、日本うつ病学会・第2回学会奨励賞)。
いずれにしても、通院を再開をしましょう。そして卒業や就職へ向けて前向きに取り組めるようになることを期待しております。どうぞお大事にして下さい。
茅野 分(銀座泰明クリニック)
評価・お礼
peacherry さん
素早く的確なお返事をくださりありがとうございました。母と相談してなるべく早めに伺いたいと思います。
回答専門家
- 茅野 分
- ( 東京都 / 医師(精神科) )
- 銀座泰明クリニック 院長
東京・銀座の心療内科・精神科、夜間・土曜も診療しております。
東京・銀座の心療内科・精神科です。夜間・土曜も診療しております。都会で毎日、忙しく過ごされている方々へ、心身の健康をサポートいたします。不眠、不安、うつ病などに関して、お気軽にご相談ください。
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この回答の相談
6年前高校入学直後の入院がキッカケで鬱になりました。好きだった勉強に手がつけられなくなり、自分や相談したいのに話を聞きたくないと言った親をのろって泣くこともよくあり、… [続きを読む]
peacherryさん (東京都/22歳/女性)
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