対象:経営コンサルティング
長坂 有浩
経営コンサルタント
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FAXと電話で案内するのが結果的に効率的です。
はじめまして。
1.まずは、場所の確保です。ホテルの会場や公民館の会議室、少人数なら本社でもいいでしょう。IPO前であれば、あまり豪華なところの必要はなく、コスト優先で考えていいです。
2.日時と場所を確定した後に、各VCや証券会社とコンタクトをとって集客します。
まずは案内状を名刺の担当者宛にFAXで送りましょう。
FAXの内容で必須項目は以下の通りです。
・今回の事業説明会の目的
・日時及び場所
・タイムスケジュール
・貴社出席者
・出欠欄
初めての証券会社やVCにもFAXを送る方法はあります。まずは電話です。代表につながると思いますので、証券会社の場合は「公開担当者様」、VCの場合は「投資担当者様」につないでもらって、趣旨を簡単に説明し、FAXを送りたいのでFAX番号を教えてくださいといえば教えてくれます。
その後は、送った担当者に対してフォローの電話をするといいです。
3.当日までの準備で一番大切なのは、プレゼン資料の作りこみです。最近はプロジェクターでパワーポイントを写しこむのが一般的です。IPO前の会社だと、事業説明は社長が、業績説明はCFOが行うことが多いです。役割分担でリハーサルをされるのをお勧めします。
4.当日は、1Fロビーでの案内係1名、受付係2名、司会1名、質問時のマイク係1名、パワーポイント操作係1名が必要になるかと思います。兼務でもかまいません。しっかりとした対応は来た会社に対してポジティブな印象を与えます。実は結構大事なポイントです。
飲み物は小さいペットボトルや缶コーヒーで十分です。
5.プレゼンがうまくいくと、VCや証券会社は自らコンタクトを取ってきます。後は個別対応でいいと思います。ベタですが、お礼状やメールを打っておくと印象はベストです。
事業説明会の反応次第で、その後のIPOへの準備の充実度が変わってきます。周到に準備をして望んで下さい。
補足
3年もの間、リレーションを構築してこられたのはとてもいいことだと思います。資金調達において担当者と経営者との関係構築はとても重要です。
VCからの出資を受ける場合は資本政策がすべてです。事前に下記の点について会社側として大筋を決めておくのを勧めます。
(1)今回の資金調達総額
(2)資本政策上、悪影響を受けない程度の発行株数
(3)株価
VCの保有する株式は上場後市場に放出される株です。これが多いと、上場時に会社として(もしくは経営者として)放出できる株数が減ってしまい、思うような資金調達ができなかったり経営者に入るキャッシュが減ることになります。上場時に一般投資家に割り当てる株式は全体の3割程度に抑えたいところ。その点はご注意ください。
今回の株式割当が全体の何%になるかによって、VCを何社にするのか、一社何株にするのか変わりますが、一社あたりの持株比率は少なくするのがベターです。とはいえ10数社ものVCを入れると管理が大変になるので、数社で全体の数%になるように組んでみてはいかがでしょうか。
一般的な段取りは以下の通りです。
(1)説明会を開催する。
その際に会社側希望の発行要領(今回の資金調達額、発行株式数、株価、スケジュール(申し込み期間、払い込み期間等)等を提示する。
(2)各VCに興味の有無をヒアリング
(3)追加質問&回答
(4)事前に出資したい金額の希望をヒアリング
(5)割当株数の調整
(6)申し込み
(7)払い込み、株式割り当て
VCの場合、投資委員会が定期的に行われているので、担当者が準備する期間等を考えると、払い込みまで2-3ヶ月程度の期間を見てあげると親切かと思います。
実際には、現状の株主構成や資本政策によって今回の資金調達のスキームは若干変わっていきます。
よろしければいつでもお声かけください。柔軟に対応させていただきます。
http://www.arys.jp
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
現在、IPOを目指しています。
過去複数のベンチャーキャピタルや証券会社様とお会いさせていただいておりますが、効率を考え事業説明会を開催しようと考えております。
どのような手順でどのように進めればよいのか、アドバイスをお願いいたします。
abbyさん (東京都/43歳/男性)
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