対象:新築工事・施工
採光率と納戸申請
はじめまして
1階のゾーニングがわかりませんが、採光率は窓の方角ではなく敷地境界までの距離と窓の大きさや建物の高さが影響してきます。
窓を大きく出来ないのは部屋の大きさや構造壁絡みがあるかもしれませんので、1部屋だけは建物の角に部屋の配置が出来れば、窓を2面配置して採光率をクリアできるケースがあります。
また、採光の規定(基準法28条4項)において、ふすま・障子類で仕切られた2室の場合は1室とみなせるので、この手法を取り入れて採光率をクリアするケースもございます。
ただし確認申請前ということは建物見積もりも詳細に上がっている状況だと思いますので、部屋の配置変更に伴う、工事請負契約金額の変更など修正も必要になってまいります。
工期・工程の再検討も視野に入れ、納得いく建物が出来ますことをお祈り申し上げます。
簡単ですがご参考になれば幸いです。
補足
既にご担当の建築士さんが法チェックで試行錯誤された結果と言うことで、検査機関にもご相談されていると思います。
居室としての採光率が不足するために納戸として申請されるケースはよくありますが、住戸の面積・居室の数に対し納戸の数が多いのは不自然なので、確認申請時に説明が求められると思います。
また、納戸は人が住む部屋ではないので、エアコンや電話テレビ回線・コンセントなどが設置不可な場所として指導が入ります。
居室であれば採光だけでなく換気への考慮や、火災報知器の設置など安全面にも配慮するような法律ですので、納戸2部屋申請が通ったとしてもお客様がお住いになってからのことを考えた健全な建築士さんだと思います。
注文住宅はお客様のご希望に沿った建物であるべきですので、今のゾーニングから一旦離れ、新たに再検討されるのも一つかと思います。
回答専門家
- 齋藤 進一
- ( 埼玉県 / 建築家 )
- やすらぎ介護福祉設計 代表
子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅までやすらぎの空間を
医者に外科・内科等があるように、建築士に介護福祉専門家がいてもいいと思いませんか?人生100年時代を迎えた今、子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅など終の棲家まで、ライフステージを考えた安心して暮らせる機能的な住まいを一緒に創りましょう
(現在のポイント:-pt)
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