対象:新築工事・施工
床暖房と無垢フローリング
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スタジオドゥカの畔柳です。
無垢板は収縮が大きく、表裏でソリが異なる等から、昭和の一時期は無垢板を使う事をやめ、合板の表面に薄板(0.3ミリから3ミリ程度まで、その厚みは様々)を貼ったフローリング材を使う事が普通という時期がありました。
特に、床暖房の上に床板という場合は、無垢板を貼らない事が安全といわれてきました。
しかし、フローリング材で、表面材が薄い(0.3ミリ等)物等は、経年変化で表面が剥がれてしまったりする事、無垢板を使う事を好む「本物志向」、無垢板の製造元が、床暖房に使えると唄って販売している材料もあるなどから、無垢板、床暖房の組み合わせも見る事があります。
さて、無垢板は、収縮を繰り返しますので、床暖房使用時と夏では、その「隙間」の巾が違うのは当然と言えます。
その収縮こそが、ある一時期、無垢板が嫌われ、合板張り物フローリングがよく使われるようになった理由でもありますので。
しかしながら、サネが4ミリで隙間が5ミリ、6ミリというのは、落ち度のない施工とは言いがたいのではないかと思います。
4〜5枚に一箇所大きな隙間という事は、もしそれが全体的に平均すれば、収縮による隙間は、サネ部分がカバーして、施主/住み主の方のご不満が出ない可能性のあるものだと思います。
つまり、5ミリの隙間が5枚おきでなく、全ての板が1ミリずつの隙間(サネ部分の中に納まる)となる可能性があったという事でしょう。
施工業者にこの点で、「(他の)皆さん、5、6ミリの隙間で満足している」といわれても、気にする事はありません。
「うちは気に入らない」と言って良い事でしょう。
今後どう対処するかという事については、ここでご相談なさって得た回答から、ご自分で対処するより、消費者センター等にご相談になるか、あるいは、弁護士さん等にご相談になって、「補修/修理」をしてもらった方が良いように思います。
なぜなら、このお話を伺った時点で、この施工業者さんが、素人のお施主さんに、誠意を持って対処するタイプというよりも、素人相手なんだから、何時もこうやっていますと突っぱねちゃえばいい、と思っているタイプに感じられますので。
評価・お礼
さっかー さん
2016/05/11 20:08
非常に丁寧かつ論理的な回答ありがとうございます。
お勧めいただいたように、消費者センターにに相談したいと思います。
回答専門家
- 畔柳 美知子
- ( 東京都 / 建築家 )
- スタジオドゥカ建築設計室 管理建築士
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この回答の相談
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さっかーさん (静岡県/40歳/男性)
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