対象:子供の教育・受験
原田 将孝
塾講師
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模試の選び方
おっしゃる通り、模試は母集団のレベルによって偏差値の出方が変わってきます。
例えば、進研の模試は受験者のレベルがあまり高くないので、偏差値は高く出やすいです。
それに比べ、駿台の模試は受験者のレベルが高いので、偏差値は逆に低く出る傾向があります。
では、予備校を統一すれば偏差値が比較しやすいかというと、決してそうでもありません。
というのも、同じ予備校の模試でも、模試の名前によって偏差値の出方が違う場合が多いのです。
一つ例を出しておきますと、駿台全国模試、駿台全国判定模試という2つの模試は、名前の通り、どちらも駿台が実施しています。
これら2つは名前もそっくりなのですが、駿台全国模試は母集団のレベルがかなり高いので、出来る人でも偏差値50を切ることが珍しくありません。
一方、駿台全国判定模試は多くの人が受けるので、高い偏差値が出しやすいのです。
なので、純粋に偏差値の伸びを比較したいのであれば、予備校だけでなく模試の種類まで統一した方がいいでしょう。第一回○○模試、というのを第二回、第三回と続けて受けると、比較しやすいはずです。
参考までに、大学選びのためにはどの模試を受けた方がいいのか、についてもお話しておきますと、これは模試の性質から考える方がいいでしょう。
まず、マーク模試(センター試験そっくり模試)についてですが、これは本番のセンターの傾向に近いものを受けるのが望ましいです。なので、傾向が近い河合、駿台の模試を受けるほうがいいでしょう。他のものはやや傾向がずれています。
それ以外の模試については、行きたいレベルの大学の傾向に近い模試を受験することをお勧めします。
ほとんどの国公立もしくはMARCH・関関同立が視野に入っていれば河合の全統記述、日東駒専・産近甲龍以下の私立であれば進研や代ゼミなどの模試を受けるのがいいでしょう。
難関が視野に入っているのであれば、先ほど挙げたような模試で良い判定を出した上で、夏以降に実施される大学別模試にチャレンジしましょう。
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