排卵痛にしては長過ぎ？卵巣嚢腫や虫垂炎などの可能性あり検査を

排卵痛のような腹痛ということは、以前に排卵の時期に合わせて同じような痛みがあったのでしょうか。

生理周期内のタイミングによっては排卵に伴う痛みということもあるのでしょうが、排卵痛が２週間も続くことはあり得ません。

他の婦人科系統の痛みも含めて、いくつかの原因を考慮にいれる必要があります。


まず婦人科系統の病気に関してですが、右側の腹痛ということからは卵巣嚢腫や卵巣腫瘍、卵巣周辺の子宮内膜症などが挙げられます。

２２歳という年齢からは可能性が低いのですが、出血があったというお話でもあり、一度は婦人科で診察を受けることをお勧めします。


可能性としてもっと大きいのは、消化器系統の病気もしくは機能異常かと考えられます。

右の腹痛ということで考慮に入れるべきは虫垂炎、いわゆる「盲腸」です。


急性の虫垂炎は胃部の痛みから始まり、次第に右下腹部の強い痛みに移行し、多くは局所の熱感を伴います。

ただ慢性化すると熱感を伴わず、痛みの局在もあいまいになってくることがあります。

虫垂炎の診断は消化器内科もしくは外科で行ない、血液検査で白血球数が増加している、などの変化を見極めます。


虫垂炎のような炎症がない場合でも、右下腹部の痛みが続く場合は多々あります。

便秘傾向や腹部の冷え、ストレスなどによる過敏性腸症候群でも腹痛を繰り返すことが少なくありません。

それに対する治療法や予防法もありますが、先ずは婦人科もしくは消化器内科を受診することが先決かと存じます。


病院で「異常なし」とされた後も、なお体調の悪い場合は、再度ご相談ください。


蒲田よしのクリニック（内科）
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