日本社会の常識を無視してみましょうよ
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同じような思いを抱えている日本の人は非常に多いと思います。
いわゆる社会の常識、そしてその原型を形作る教育制度に大いなる欠陥があると、私は考えています。
こんな逸話がカナダにあります。 要約して書いてみます。
Animal School (動物学校)
世界の急激な変化に対応するために、動物たちが集まり、学校を作ることになりました。 「すべての分野でバランスの取れた能力」を養成する学校です。 その「すべての分野」を網羅するために、科目は「走ること」「泳ぐこと」「木登り」「飛ぶこと」の4科目に決めました。
あひるは「泳ぎ」の名人。 群を抜いてよく出来ました。 しかし、「走る」のは苦手だったので、放課後居残りさせられて、毎日走る練習をしました。 「走る」能力が上達しなかっただけでなく、「走る」練習で、足のみずかきがひどく損傷してしまい、抜群だった「泳ぐ」能力まで平均以下になってしまいました。
うさぎは「走る」のが大得意。 しかし、「泳ぐ」練習を強制されて、精神障害を起こしました。
りすは「木登り」が得意。 空を飛ぶのも、木の上からなら大得意です。 ジャ~ンプ! ところが、学校の決まりで、「飛ぶ」のは地面からと決められているため、うまく行きません。 その練習で疲れ果て、「木登り」も下手になり、自信を失い、すべての科目で落第点を取りました。
鷲は「飛ぶ」ことに自信を持っています。 「木登り」も上るかわりに、す~っと木のてっぺんまで飛んでいきます。 それは校則違反なので、何度も相談室で説教されました。 意味のない校則に疑問を持った鷲は学校をやめて、自分で商売を始めました。 海鮮料理のレストランを始め、大成功。 今では世界チェーンのレストランになり、自家用ジェットで飛び回る毎日です。 海の見える高台に大邸宅も構えています。 「動物学校」の先生たちは今では、「あの生徒はこの学校で教えたよ。」と自慢しています。
もぐらは最初から動物学校には入学しませんでした。 科目の中に、「トンネル掘り」がなかったからです。 そこで、他の「トンネル掘り」がうまい動物たちと共同で、別の学校を作りました。 その学校のおかげで、もぐらの子供たちはどんどん「トンネル掘り」の名手となり、自分に自信を持った生活をしています。
補足
さて、どうでしょう。 近代の学校制度を強烈に批判しています。
このような批判から、カナダでは学校での教え方がどんどん変わり、今では個々の能力を個々に合わせて伸ばすことを目的としたカリキュラムが組まれています。
残念ながら日本では未だに、「あひる」「うさぎ」「りす」のような生徒を数限りなく生み出していると思います。
もしあなたが「あひる」だとしたら、無理やり「走る」練習をさせられて損傷してしまった「水かき」は何だったのでしょうね。
まだ取り戻せるかも知れませんよ。
日本の社会が「得意」と思っている常識を無視して、自分のことだけ考えてみてください。
評価・お礼
きーキー さん
2012/06/13 22:02
ご回答ありがとうございました。体調不良が長引いた為、お礼が遅くなり大変申し訳なく思っております。本当に申し訳ございません。
あひる、うさぎ、りす、本当にかわいそうに思いました。これは酷いことですね。悲しさと怒りが込み上げてきてたまりません。鷲やもぐらは賢く、憧れました。
「あの生徒はこの学校で教えたよ。」と自慢しています。
先生達は惨めでカッコ悪いですね。現実でよく似たシチュエーションに遇ったことがある気がします。
日本の社会が「得意」と思っている常識を無視して、自分のことだけ考えてみてください。
私の中にはない考え方で、とても新鮮でとても魅力的な考え方だと感じました!!ありがとうございました!!
回答専門家
- 大澤 眞知子
- ( 英語講師 )
- Super World Club 代表
カナダにいらっしゃい!
カナダ 在住。パンデミック後のNew Normal 留学をサポート。変わってしまった留学への強力な準備として UX English主催。[Essay Basics] [Critical Thinking] など。カナダから日本に向けての本格的オンライン留学準備レッスン・カナダクラブ運営。
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