対象:心と体の不調
日色 雄一
鍼灸師
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「椎間板ヘルニア」と痛みの関係
腰痛と足の痛みのつらさ、非常によくわかります。
私自身、5年前に痛みのために夜は一睡もできないことがありました。鎮痛剤も全く効かず、寝たきりの状態がしばらく続いていました。病院の診断は「腰椎椎間板ヘルニア」でした。
手術以外の治療はすべて試しました。しかし、思うように回復しませんでした。
病院では「座っている時間が多いからヘルニアになる」や「あぐらをかいて座るために骨がゆ歪んで痛みがでる」など指摘されました。
しかし、前述のように痛みのために夜は眠れません。仕方がないので、夜の間はベッドの上で腰痛についてインターネットで調べたり、時間をつぶしていました。
そのあと、驚いたことに痛みが少しずつ改善してくるではありませんか。
病院で言われた「腰に悪い」ということをしているのにです。
当時、私は中国に留学中でしたが、かなり葛藤していることがありました。相当なストレスを抱えていたのです。
精神的な緊張状態の時には交感神経が興奮した状態になります。つまり、血管が収縮し、筋肉が固くなった状態です。そのような状況下では痛みが起こりやすくなるのです。
もし、本当に骨の変形と痛みが関係あるのならば、年齢と共に腰痛を感じている人が増えなければなりません。
しかし、ある統計によりますと30~40歳代の人に腰痛を持っている人が一番多かったのです。
アメリカのジョン・サーノ博士はこの年代を「責任の年代」と呼びます。つまり、最もストレスにさらされている年代なのです。
どうか、腰痛を恐れないでください。
恐れは精神の緊張を生みます。
精神の緊張は筋肉の緊張を生みます。
筋肉が緊張すれば痛みが起こりやすくなります。
それから、大切なことですが、安静にしていても腰痛は改善されません。過剰な安静は全身の筋肉の衰えを招きます。今度はリハビリが大変です。
私も一週間寝た状態が続きましたが、完全に回復するまでに半年かかりました。
当院を訪れる、「腰椎椎間板ヘルニア」の診断を受けた患者さんによく見られることですが、MRIやCTなので画像診断で言われたところと、実際に痛む無事が異なるのです。つまり、ヘルニアと痛みは関係ないのです。全身の血行をよくすることで、痛みは改善していくと思います。
どうぞお大事にしてください。
補足
加茂淳氏の『トリガーポイントブロックで腰痛は治る!』を読まれるとご自身の身体に何が起こっているか理解できるかもしれませんよ。
上記回答はあくまでも、私の経験からに基づいた個人的な見解ですので、ご参考までに。
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この回答の相談
大学三年生です。
腰椎椎間板ヘルニアで悩んでいます。
今年の3月からときどき腰、左足の太ももうら ふくらはぎ 尻が痛み接骨院に通院していましたが、先月整形外科にて腰椎椎… [続きを読む]
mykamekichiさん (東京都/22歳/男性)
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