対象:新築工事・施工
設計と施工の分離
- (
- 5.0
- )
横浜の設計事務所です。
まず疑問なのが施工の形態です。
通常、設計事務所は設計をしそれを工務店が施工する、という「設計と施工の分離」
という形態で仕事をします。それは
管理:工務店の現場監督が現場を運営する
監理:設計事務所が設計図通りにできているかをチェックして施主に報告する
という二つのチェック体制がきちんと維持できるようにという理由です。
現在の住宅界は残念ながら、設計と施工が曖昧に混在していて行政が求める
監理がほとんど現場で行われていないのが現状です。
おっしゃるような状況はおそらくそういう状況から生まれたように思います。
建築士が補修作業するような状況は通常はありえません。
工務店には10年保証の義務があり、10年保証の保険に入ります。
設計は設計事務所に所属する建築士しか行なってはいけません。
契約の際には、建築士が建築士免許を提示しながら重要事項の説明をしなければ
いけません。
そして、建築士も設計に起因した瑕疵に関して賠償責任保険に入ります。
建築士は施主の代理となって必要な是正を工務店に求めます。
そうした適正な流れからするとおっしゃるような状況は「普通」ではありません。
設計事務所は施主が雇うコンサルタントです。事務所協会や建築士会自体は
そういう事例に介入したがらないですが、そこできちんとした建築士を紹介して
もらってその建築士に業務としてチェックしてもらうことはできます。
そうすればチェック内容を、建築士立会の上で質問者さんから是正するように
強く言えると思います。
< あーす・わーくす http://office-ew.com >
評価・お礼
3104 さん
2012/01/09 21:56
丁寧な回答ありがとうございます。
分離発注方式を採用しているところでしたので、予算も抑えられるしと思ったんですが、小さな事務所で一人の2級建築士が7つもの現場を同時管理しているような状態でした。
それでは、充分な管理はできないと何度も指摘したのですが・・・。
建築途中、一部屋根が付いておらず、雨漏りしていたなんてこともありました。
他にも不安な点がありますので、相談に乗ってくれる建築士さんを探してみたいと思います。
小松原 敬
2012/01/10 11:38
おっしゃる分離発注というのは、工務店を通さずに直接職人さんや材料を仕入れる
いわゆるオープンシステムのことでしょうか。
これは、設計を工務店がやる現在多い方式のアンチテーゼとして設計が施工をプロデュース
するというやり方なんですが、これも設計と施工の分離ではありません。
どちらのやり方も設計と施工が混在して責任の所在が曖昧になることが大きな問題です。
オープンシステムの場合、施主さんが元請け(工務店の立場)になります。
極端な話として、すべてが施主責任になります。
言ってみれば、すべてが施主支給ということなので、そういうデメリットもある程度覚悟
しなくてはいけません。
そうすると、クレームの持って行きばが無くなるという問題があります。
組織的なオープンシステムの団体の場合は、そうした対処もあるようです。
もし、そういう所でしたら団体にクレームを申し立ててみてください。
回答専門家
- 小松原 敬
- ( 神奈川県 / 建築家 )
- 一級建築士事務所 オフィス・アースワークス 代表
富士北山の木で家を建てませんか
富士の裾野で育った産地直送の天然乾燥無垢材を使って、エコで健康的な家造りをしませんか。無垢材対応金物工法・特殊ビスによる5倍耐力壁で、耐震等級3でありながら風と光が通る大開口をもつパッシブデザインの家がリーズナブルに建てられます。
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
問題点が多い家のため、かなり指摘して補修に入ってもらっています。
あまりにも多すぎて、建築会社からすれば、クレーマーと思われているような気がします。
なので、指摘する前にここで問題ないかどう… [続きを読む]
3104さん (熊本県/40歳/女性)
このQ&Aの回答
このQ&Aに類似したQ&A