雨戸か防犯ガラスか

横浜の設計事務所です。

雨戸はその名の通り、昔の木枠の窓ガラスだったり、さらにその昔の障子の時代に
雨避けとして必須でした。
今の窓はエアタイトのサッシですので雨は相当の暴風雨でも問題ありません。
物が飛んできた場合も、実験ではアルミの雨戸程度では突き抜けてしまうのですが
防犯ガラスでは耐えるというものを見た事があります。

防犯ガラスは、グレードもありますが破るには相当の努力がいります。
雨戸はその気になればはずすのはわけなくできます。（人目は気になりますが）
また出かける時に雨戸を閉めれば、留守を公言しているようなものです。
防犯という意味では防犯ガラスに軍配が上がります。

間取りとしても、窓が大きくできない、種類が限られる、袖壁が必要などのデメリットがあります。
古くなってきたり数が多いと、開け閉めが面倒だったり、埃が溜まったりします。
時々、閉めっぱなしの家を見かけたりしますが、せっかくの窓なのに勿体無い話です。

メリットをあえて考えるとするならば、寝室を暗くしたいという場合にはいいかもいれません。
（遮光カーテンもありますが、カーテンが嫌いな場合）
また準防火地域の場合、窓は網入りになりますが防火シャッター付の場合は網入でなくても
いいので視界がすっきりします。
（火事の時にシャッターをいちいち閉めるとも思えないのですが・・・）
シャッターや雨戸の中には、陽射しがきつい時に日除けになる機能があったり、夜に通風が
できるものがあったりします。そういう機能を積極的に使う場合はいいと思います。

雨戸がほしいとおっしゃる方は年配の方を中心にわりといらっしゃるのですが、基本的には
心理的な安心感が大きいように思われます。
サッシメーカーもあまり雨戸のバリエーションには力を入れてないので、減っている傾向には
あると思うのですが、そうした心理が大きい場合には無理せずにつける事も多いです。

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