対象:住宅設計・構造
躯体内通気と外壁通気
躯体内通気と外壁通気は業界内でも混同されているようです。
まず断熱材が繊維系の場合は結露の危険があります。地域的には寒い地域が危険です。
現場発泡ウレタンの場合は、構造用合板に密着する上透湿性がないので、躯体内結露の
おそれは無いと考えられます。
内壁側の防湿ビニールも基本的にはいりません。
構造用合板を使う場合、合板には透湿性はありません。透湿構造用合板というのは
初めてききましたが、面材の耐力が落ちない程度に穴をあけている合板なのでしょうか?
繊維系の断熱材だとそうした合板は、躯体内の通気に役立つと思います。
逆に、通常の構造用合板を使用する場合は躯体内通気は望めません。
現場発泡ウレタンの場合は、合板に接着してしまうので意味はないように思います。
外壁通気は構造用合板を使用した造りの場合、単純に壁の裏に廻ってしまった雨水を
排出するだけの役割です。構造用合板が濡れてしまった場合の対策にもなりますが。
躯体内通気を期待する場合は構造用合板を使わないか、穴をあけて躯体内と
つないであげる必要があります。
その場合であっても、通気胴縁の厚みは18~25mm程度あれば充分です。
75mmというのは非常に厚いです。
窓の納まりが難しくなるのと窓枠の大きさが大きくなります。
通常日本の家は窓は半外というつけ方をしますが、もしかしたら内付けというつけ方
をしたいのでしょうか。
内付けにすると、窓が外壁より引っ込むRCのような彫りのある外観になります。
そうしたデザインをお望みであれば75mmくらいあってもいいと思います。
その場合はデザイン上の意味でそうするのですが。
躯体内通気は、通気層の厚み以外にも上部をどうやって抜くかが大事です。
そうした納まりの検討が大事です。
ちなみに窯業系サイディングは最近は16mmが多くなっています。
サイディングとガルバリウム鋼板の貼り分けをする場合は段差の処理が難しいですね。
よく建築士と相談してみてください。
回答専門家
- 小松原 敬
- ( 神奈川県 / 建築家 )
- 一級建築士事務所 オフィス・アースワークス 代表
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