対象:住宅設計・構造
発泡ウレタン
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繊維系の断熱材は空気を通しますから、室内の暖かい湿った空気が侵入して
外部側の合板に達すると結露します。
わずかであっても空気層ができていると、さらに滞留する空気が増えて結露量
が増えます。
対策としては、空気が断熱材に侵入しないように内部側全面に気密シートを貼りつめます。
また、空気層がある屋根裏等は小屋裏換気をします。
場合によっては壁内にも換気をするような工夫をしたり、空気が循環しないような
気流止めをすることもあります。
(壁内換気と外壁通気工法は若干意味合いが異なります)
今回の結露の原因は、気密シートの不具合かもしくは施工していないかのどちらかです。
(在来工法の場合、気密シートの完璧な施工は難しいですが)
空気層がある部分はできれば換気してやれば良かったです。
対策としては、繊維系の断熱材をふたたび使うのであれば上記のような施工が必要です。
現場発泡ウレタンの場合は、合板に隙間なく密着し、気泡は独立気泡のものと連続気泡
のものがありますが、連続気泡のものでも非常に小さいので空気を通しません。
ですから、結露は生じないというのが売りです。
厚さはD種のものが多いので、栃木エリアですと気密住宅で45mm、気密住宅以外で65mm、
次世代断熱住宅で160mmになっています。
少なくとも65mm以上がいいでしょう。
現在の構造用合板がどの程度傷んでいるかは、文章からではわかりません。
ただ、屋根合板が24mmというのは通常よりかなり厚いので(24mmは2階建ての床
などに使います、通常屋根は12mm)そういう意味では余力があるとは思います。
ちなみに、屋根勾配はどのくらいでしょうか?
ガルバリウム鋼板縦はぜ葺でしたら、わりと緩い勾配でも大丈夫とはいいますが
3寸勾配をきってくると雨漏りの危険が出てきます。
2~2.5寸以下でしたら、アスファルトルーフィングではなくてガムロンシートなど
を使うことが多いです。
そういう場合でしたら雨漏りなども疑ってください。
評価・お礼
Paru1730 さん
2011/03/04 17:34
早速のご回答ありがとうございます。
残念ながら、気密シートの施工はしてありません。
なぜ施工していないかは、今後建築家、工務店に聞いていきたいと思います。
発泡ウレタンの件は、厚さも含めて参考にさせていただきます。
構造用合板のいたみ方は確かに冷静に考えれば文章でわかるわけないですよね・・・。
見た目がどうしてもショッキングだったので、つい書いてしまいました。失礼しました。
屋根は、平葺きの2.6寸勾配です。
非常に微妙なラインですが、工務店および建築家が言うには、雨漏りではないそうです。
非常に丁寧なご回答ほんとうにありがとうございました。
回答専門家
- 小松原 敬
- ( 神奈川県 / 建築家 )
- 一級建築士事務所 オフィス・アースワークス 代表
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この回答の相談
栃木県で木造平屋建てで勾配天井の家に住んでいます。
屋根は構造用合板t=24mm上にアスファルトルーフィング、ガルバニウム鋼板となっています。
室内側は垂木間にペットウールt=100… [続きを読む]
Paru1730さん (栃木県/31歳/男性)
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