対象:ペットの医療・健康
肝臓の数値上昇、腹囲膨満について
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はじめまして、アレス動物病院の沖田と申します。
さて、ALPを中心とした肝酵素の上昇、コレステールの上昇、多飲多尿、腹囲膨満と並ぶと、つい副腎皮質機能亢進症(別名クッシング症候群)というホルモンの異常を原因とする病気を想像してしまいます。
この病気は体の中でステロイドというホルモンが過剰に産生されてしまい、ステロイド剤の飲みすぎによる副作用と同様の症状、多飲多尿、肝酵素の上昇、太鼓腹(腹囲膨満)、免疫力の低下、場合によっては脱毛などの症状が出てくる病気です。
これは血液のホルモン検査によって調べることができるので、もし他の病気の可能性が低いという場合は、この検査をしてもらったほうがよいのかもしれません。
ただこれ以外にも、肝臓癌などの肝疾患もありうると思います(ただこの場合、多飲多尿は別の問題なのか、ということになるのですが)。
他にも甲状腺機能低下症、糖尿病、腎不全など様々な病気も疑ってみなければいけないのですが、現時点の症状で最も近いのはクッシング症候群のように思われます。
ちなみに腎臓関連の値や血糖値、TP、ALB、NA、K、CLの値はどうだったでしょう。
症状が一致しているからそうだ、というような単純な話ではないのですが(たとえば腹囲がでかい原因、他飲多尿の原因、肝酵素の上昇などそれぞれが別個の病気の可能性もありうるわけですから)、それでもクッシング症候群の検査を受け、そこの白黒だけでも先につけてしまうべきではないでしょうか。
評価・お礼
REO1000 さん
2011/01/31 19:32
投稿してすぐの回答ありがとうございました。いろいろな専門的な回答嬉しく思います。
クッシングと肝臓疾患と前立腺肥大が複合している可能性が高く、今の先生で厳しいようなら別の病院を探したいと思います。ちなみに腎臓・血糖値・TP/ALB/NA/K/CLは適正範囲内でした。
(英語の分析表記は日本のものと異なり難しいです)
私の実家が先生の病院と同じ(奇遇)で犬を2匹飼っています。先生の病院を推薦しておきますね!
回答専門家
- 沖田 将人
- ( 富山県 / 獣医 )
- アレス動物医療センター センター長
地域に密着したワンランク上のホームドクターを
アレス(Alles)とはドイツ語で「あらゆること」を意味します。インフォームドコンセントの充実、年中無休、CTスキャナ導入など動物たちの幸せにつながることなら、飼い主様のあらゆる要望にお応えしたい。そんな願いを込めて診療に取り組んでいます。
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この回答の相談
シェットランド雄10歳。先日腹部膨張と尿の増加があり検査しました。
肝臓の数値にかなり異常が出て薬を処方していますが、あまり改善していません。
特にALPについては調べても良くわかりません。
海外に住… [続きを読む]
REO1000さん (東京都/47歳/男性)
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