それは木なのでしょうか？

私が回答した内容を読んでくださったようですね。ありがとうございます。

前回はむしろ全体のデザイン的な面からのご質問でしたのでフローリングについては耐久性だけをお話いたしました。もうすでに決めていらっしゃいましたし、、、。

その耐久性ですが、
傷などが付いても経年変化という味になること、傷の補修に対処しやすいこと、表面を何度も研磨することによってメンテナンスできることなどが上げられると思います。

また、
１５ｍｍ程度の合板（すなわち接着剤で固めた木の端材）の上に0.Xｍｍという薄い紙のような木を貼り付け、さらに硬い塗装材で保護してあって、それを木と呼べるのかどうかという問題もあると思います。

合板のにおいはするかもしれませんが、とても木の香りや柔らかな木の肌など感じられるものではないように思います。見るだけならば素敵なものなのでしょうが、、、、ただ、よく見ると板の合わせのVカットのところで木ではない部分が見えているのではないでしょうか。よく見てくださいね。


ただ、、マンションでの床の施工は難しい面があります。簡単に無垢材のフローリングを施工することは難しいかもしれません。現状のコンクリートスラブの上にあまり高くならないようにしなければなりませんし、何より下階への防音対策が不可欠です。


そのため、木を望まれるならば、

無垢材ならば、直接床のコンクリート面に貼れるタイプのもの、

あるいは、合板の上に８ｍｍから１０ｍｍ程度の無垢の木が貼ってあるフローリング材がよいかもしれません。裏にクッション材がついているものもあると思います。

0.Xｍｍであれば、木と呼ぶのは難しいですが、８ｍｍから１０ｍｍ前後あれば、最低限ですが、木としての利点はあるのではないでしょうか。建築家としてお勧めできると思います。


ところで、
「今の大工さんは上手に貼れない」とのことですが、それは大工さんに失礼な発言ですね。仮にそのような方がいるとするならばきっと大工を名乗る素人に近い施工者なんだと思います。また、そのような施工者を使っているとしたら注意が必要です。


またぜひ、お気軽に何でもご相談ください。