対象:住宅設計・構造
御前 好史
建築家
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ぎりぎりに造成出来ない理由は
コンクリート造の擁壁は、その高さにもよりますが、断面を単純なL型で造られていないように思われます。造成後隣地側に傾かないよう隣地側に20cm程度基礎を張出しており、さらに型枠や作業員が入るための必要空間を設けると、結果として40cm程度スペースが出来ているのではないでしょうか。
また高い方の敷地に浸透した雨水を処理するため、擁壁には所々水抜き穴が開けられ、さらにその雨水を集めて敷地外へ導く排水溝が低い方に設置されているのではないでしょうか。
これらの構造は一般的に行政で指導されますので、法律上の理由でもあります。
デッドスペースを利用するアイデアとしては、高い方の敷地から境界まで床を水平に持ち出して、少しでも土地の有効利用をすることも考えられますが、擁壁自体の構造と行政の指導について建設会社と良く打ち合わせる必要があります。他には、万一の場合メンテナンスのために上から降りて行けるスペースを確保しておくことも必要かと思います。
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この回答の相談
建て売りの一戸建てを購入する予定です。
敷地の周囲は傾斜があり、段々畑のような形状になっています。
Googleストリートビューで敷地の過去の姿をみることができました。
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マゴパンダさん (千葉県/35歳/男性)
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