対象:転職・就職
回答数: 2件
回答数: 1件
回答数: 1件
藤原 純衛
転職コンサルタント
11
企業側がアカデミアを受け入れにくい理由
- (
- 5.0
- )
私は自己紹介にあるように2005年くらいまで大手人材紹介会社にてバイオベンチャー研究職を担当してました。
その時の経験なので古い情報で恐縮です。
当時、企業側から聞いた「アカデミアを受け入れにくい理由」は
・コスト意識、期限意識がない
(「製品につながる開発」と「論文発表が目的の基礎研究」とでは進め方がちがう)
・かかわってきた研究テーマと接点がない
(ピンポイントなテーマがかみ合うことって少なかった)
・年齢がいってるので現状の処遇制度に組み込むのが難しい
(同社の「年齢に求められる経験」にみあわない)
・過去に受け入れて社内コミュニケーションの面で難があり、それ以降受け入れられなくなった。
・修士取得者を採用して育成した方が効率的
とかでした。
他にも下記サイトに参考記事が取り上げられています。
itmedia:高学歴ワーキングプアとは何か
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0910/04/news001.html
当時はバイオベンチャーが花盛りでしたので、某大学の研究室の方をその研究テーマとみあう分野の求人とマッチングができました。
その時に彼の上司である教授がわざわざお越しになり「民間への転職」について情報を収集していきました。
そのときに「たしかにコスト感覚は民間と大きく異なる。私も大学教授を束ねる立場になり研究予算獲得の外部折衝や研究室への分配のための評価などをやるまでコスト意識がなかったかも」とおっしゃってましたね。
その当時は研究テーマと企業側の求める専門分野とのマッチングや研究室に出入りしている機器の会社に案件を求めました。
研究室に機器を紹介する企業では教授と高い専門知識で会話のできる博士に高い採用ニーズがあったんです。
でも研究職の方が「逆の立場」となることを良しとしない”ミスマッチ”状態がありました。(給与は1.5倍くらいになりましたけどね)
5年ほど前の話で恐縮です。
私がこの分野から離れた後に”バイオベンチャーバブル”が崩壊しています。
今ならどうしてるんだろうか。(参考ていどに留めて戴ければ幸いです)
評価・お礼
umiumiumi さん
現実は厳しいようですね。何とか生きる道を模索していきたいと思います。回答が具体的で大変参考になりました。ありがとうございます。
(現在のポイント:3pt)
この回答の相談
私は某国立大学でライフサイエンス系の博士号を取得し、その後ポスドクを数年経て3年前から某国立大学にてライフサイエンス系の学部でパーマネントの助教として採用された34歳の男です。他の人から… [続きを読む]
umiumiumiさん (東京都/33歳/男性)
このQ&Aに類似したQ&A