戦略をいかに現場に落とし込むのか - 会計・経理全般 - 専門家プロファイル

山本 憲宏
山本公認会計士事務所 所長
滋賀県
公認会計士
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戦略をいかに現場に落とし込むのか

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前回のブログで、現状を把握したその後でということで、いろいろな経営戦略があり、その戦略を現場に落とし込む手法を紹介させていただきました。

 

 今回のブログでは、経営戦略の詳細の紹介よりもまずは経営戦略をいかに現場に落とし込むのかその手法を紹介したいと思います。

 

 戦略の全体像を把握し、戦略目標間の因果関係を整理し、現場に落とし込む手法として「戦略マップ」があります。この「戦略マップ」は、事業の戦略目的とその目標を達成するための様々な施策や活動の関係を図示したものです。

 戦略マップでは、まず会社のビジョンとして会社の3から5年後の目標を掲げ、これを達成するために「財務の視点」「顧客の視点」「業務プロセスの視点」「人材と変革の視点」といった4つの視点に絞り込んだ戦略目標を記入していき、この4つの視点の因果関係を明らかにしようというものです。

 

  例えば、売上を増加し利益を増加させるためには、お客さんの支持が必要であり、そのためには、製品の品質や納期などの顧客満足度が上昇する必要がある。そのためにも、製品のサイクルタイムが改善して、ロス率などの減少する必要がある。それを行うためにも、従業員のスキルの向上が必要となってくる。といった因果関係を「戦略マップ」において明らかにしていくことが求められていくのです。

 このそれぞれの因果関係を業績評価指標を用いてあらわしていくことがいかに戦略マップとして有効に機能させていくことの重要な点の1つです。

 業績評価指標はできうる限り客観的に評価できるものを用いるべきですが、必ずしも会計の指標にとらわれる必要はありません。ただ、成果を測る指標となるものですので、経営者が一方的に決めることができる主観的な指標は持ちうるべきではないと思います。

 

 

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