本当のセールスアソシエイトとは（Luxury brand)

最近、「サービス」「顧客対応」に疑問を持つ事が多くなって来ました。特に、百貨店の食材売り場、またお歳暮、お中元などの「贈答品」に絡む現場の対応の低さを感じます。先日、本当に素晴らしい「セールスアソシエイト」に出逢いました。勤労感謝の日に勤労していたのです。ある社会人大学院のMBA取得の生徒さんの為に、市場調査のお手伝いをしました。有名なファッションストリートでの調査でした。なじみのブランドビジネスの店舗を皮切りに、昔の仲間が人事部長をしている企業の本店、イタリアを代表するデザイナーの店舗、そしてフランスを代表するブランド等・・・計7店舗の販売を受けて見ました。

全て、義理の母へのクリスマスプレゼント、弟へのクリスマスプレゼント、を想定にしたのでした。どのお店も効果的な接客をして下さったのですが、フランスの老舗ブランド店舗に「ピカ一」な販売スタッフが居ました。入店した時、店頭はお客様で一杯でした。各セールスアソシエイトは、目の前の御客様への対応で精いっぱいな感じでした。その中で、ひとり入店時から私達の顔を見て「にこっ」（笑顔）を向けてくれた女性（30歳位）が居ました。すかさず、その女性にプレゼントの下見で買わないと言う前提で話を聞いて見た。その対応の「様」が綺麗な事！！！ビックリ！！！

「私で宜しければ店内をご案内させて頂きたいのですが・・・？」と謙虚。予算と相手の年齢、性別を言ったところ、先ず予算をベースにこのブランドをひけらかす事もなく、さり気無くブランドイメージを感じさせる商品をきちんと絞って、尚且つブランドの歴史、意義をきちんと示す案内を！挙句に販売をさせて頂きお客様から「ありがとう」を言われる心地よさを私達に知らせ、「こうやってお客様と話せる事が嬉しいのです。そしてこのブランドで働けて本当に幸せです」とはっきり言って退けた。品番だけでなく、商品名（これも私達が分り易いように明記）、色目、在庫点数、値段（消費税別価格）、などが丁寧に見易い字でメモを明記。「いたれりつくせり」とは正しくこれ！改めてブランドの奥の深さ、価値の高さを感じた有意義な時間の共有でした。

販売とは、物を売る事だけでなく、「売る人の特性・ブランド特性・商品特性」が合体して初めて人に「価値」を伝える仕事だと感じています。久しぶりに「この人から買いたい」と唸らせるような時間でした。この商品を送る貴方・・・・に感謝！そして、私のアドバイスを受け、「笑顔」で嬉しさを示す使用者への感謝！と本当に会えて良かったと笑顔で最後まで送ってくれました。私達が、雨の中姿が見えなくなるまでずっと見守ってくれるその姿に深い感銘を覚えました。「余韻」の残る事がしたいと思う販売スタイルは今もドキドキします。お金を貯めて、何時かあの人を訪ねたいと思っています。クリスマスプレゼントのこの時期、販売をしている皆さん！是非御客様に売ろうだけない、何を共有できる時間を過して下さい。だって・・・貴方のお店の商品には価値があるから。