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小学生の英語 発音編1 アに聞こえる三つないし四つの音

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英語

 昨年(平成23年)から、小学校でも5、6年生に英語を教えるようになりました。小学生に英語を教えることの是非については議論があるようですが、私は賛成です。英語に限らず、外国語を学ぶことは自分の中身を豊かにします。経済的に豊かになるかどうかはまた別の話です。私自身、普段の弁護士業務に英語が必須という環境ではないのですが、これから大人になる子供たちには、たとえ日本国内にいても、世界の情勢を意識しながら、世界を相手に生活してもらいたいものです。英語は、その際の重要な武器となります。反対の人は、日本語の習得の妨げになることを気にしているようですが、普通の小学生がそれほど英語学習に時間を割けやあしないと思います。

 学校のみならず、各種塾まであります。塾は、とにかく英語を好きになるようにと英語で歌ったり踊ったりゲームをしたりというものから、中学校や高校の英語まで先取りして読み書きを教えるものまで、様々です。

 学校、塾に共通する問題として、発音の軽視があるように見受けます。中身が重要であって、発音はそれほど気にする必要はない、というのでしょうか。その考えは間違いだと考えます。中身が重要であることは異論がないとして、発音を勉強し、訓練して、正しく話したり聞いたりすること、できることは、それ自体がやはり重要な意味を持つと思います。なぜなら発音は、我われ日本人が思っている以上に、コミュニケーションにおいて重要な意味をもっていると考えられるからです。このことは、外国人が、学習したであろう日本語を自由自在に操っているのを目の当たりにしたときの、自分の気持ちを想像してみても明らかだと思います。

 小学生が、カタカナのような発音で、歌を歌ったり、中学・高校の難しい文章を読んだりしているのは、もったいないし、哀し過ぎると思うのです。せっかくなら、正しい発音を教えてあげたいものです。

 学校や塾がやってくれないなら、親が自分でやるしかないと思います。

 参考までに、私が重要だと考えるものから順に、これからシリーズで話を進めたいと思います。実は、発音そのものよりも、発声や、ストレス、イントネーションが、通じる英語のためには重要だったりしますが、やはり個々の発音が基本です。その際、優先順位があると思います。まず、日本語にはない音、日本人には同じように聞こえ区別がつきにくいものから勉強するべきだと思います。

 まず、我々にはアと聞こえるが、実際には三つないし四つに区別される音から。Cat 猫。Cot 簡易式ベッド。Cut カット。この三つの言葉の母音は、全く違った音です。 まずCatのaは、aの読みであるエイから移行するように、口をエの形にしてアと言います。口を横に目いっぱい広げます。私は、これを横のアと言っています。アメリカ英語の華のような明るい音です。次に、Cotのoは、oの読みであるオウから移行するように、口をオの形にしてアと言います。口を縦に思いっきり広げます。カラスがカー、カーと鳴く場面をイメージします。私は、これを縦のアと言っています。因みに英語のネイティブは、このアとオをそれほど区別しないようです。イギリス英語とアメリカ英語の差もありますが、個人差も相当ありそうです。そして、Cutのuは、uの読みであるユーから移行するように、口をウの形にしてアと言います。喉の奥から音を出します。私は、これを喉のアと言っています。以上で三つになりますが、最後に、Cur 野良犬のuは、Cutのuの弱形と考えられます。これを独立した音と考えれば、アと聞こえる音は四つとなります。

 小学校低学年ならまだしも高学年となると、ただ単によく聞きなさい、真似しなさい、というだけでは、発音の習得は難しいと思います。発音の方法を具体的に教えてあげる必要があります。最初は、聞き取れなくても、自分で区別して発音していると、そのうち聞き分けられるようになります。上記の方法は、私が、弁護士業務の合間に数十冊の本を読みこみ、手探りで先達の研究成果を利用させてもらって得たものです。もっといい方法があれば、教えてください。

 中津燎子さんが、「なんで英語やるの?」を発表して、世間に衝撃を与えたのは昭和53年のことです。中津さんは、体系的な本を出さずに、去年(平成23年)、お亡くなりになりました。奇しくも、小学校で英語が教えられることになった年です。現在、当時とは違い、教材は溢れるほどあります。自分で勉強する環境は整っています。わたしは、中津さんとは面識はありませんが、中津さんの日本及び日本人に対する愛情を改めて偲びながら、英語の勉強をしたい、子供たちにも伝えたいと思っています。

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