- 別所 諒
- ビジョン・コンサルティング 別所諒 主宰
- 東京都
- マーケティングプランナー
対象:営業
- 水内 終一也
- (経営コンサルタント)
- 本森 幸次
- (ファイナンシャルプランナー)
From 府中 カフェ:別所諒
物事というのは、多面的に見る方が客観的に評価できる。喧嘩の仲裁なんかは典型で、片方の意見だけを聞くと、相手方が極悪人になってしまう。ので、両方の話を聞く方がいいことは誰でもわかる。
しかし、視野が狭い人というのはいる。多面的に見るとは、視野を広げるということであり、俯瞰的とか抽象化と言われるが、実践は難しいようだ。
この観点からすると、自分を正当化して相手を非難する人は、視野が狭いと言える。「私も悪いけど相手も悪い」だと少し視野が広がっている。さらに、「何で喧嘩したんだけっけ?」と思うことができれば冷静さが加わって客観的になっていると言える。
もっと言えば、「なぜ人は争うのか?」とか「喧嘩をしない方法」とか「相手が怒っても、自分が影響されるかどうかは自分次第」と普通に考える人は抽象度が高いと言える。
まぁ、続ければ果てしなく上がってしまうのでこの辺にしておくが、抽象度が高いということは悪いことではない。
しかし、抽象度が高いことと、抽象的であることは同じではない。抽象的な話は結局のところ何を言っているのかわからない。
会社の理念なんかは典型的で、「人類の平和に貢献する」というのは、大変に立派だが、スタッフは具体的に何をしていいのかわからない。
リクルートの「自ら機会を創りだし、機械によって自らを変えよ」というのは大変に優れた表現だと思うし、No1の事業しかやらないというポリシーはわかりやすい。
優秀なメッセンジャーとは、抽象化された視点を具体的に伝えることができるということになる。
僕が優秀かどうかはさておき、「具体」→「抽象」→「具体」を心がけてはいる。
具体的に話すと、簡単な話なのに、「深いですね」と言われる話は、このプロセスを通っていると考えていいと思う。
優れたメッセージとは、リーダーに必須のスキルではないかと思う。
本日も、ありがとうございました。
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