房すぐりgroseilの季節 - 料理教室 - 専門家プロファイル

塚本 有紀
フランス料理・製菓教室「アトリエ・イグレック」 主宰
大阪府
料理講師

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閲覧数順 2024年09月25日更新

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房すぐりgroseilの季節

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房すぐりの切り枝がお花屋さんに並ぶ季節になりました。
ほんの一時だけの幸せです。

フランスではアントルメの飾りにグロゼイユgroseil(房すぐり)をときどき使います。とてもキュートで大好きです。
単独で食べておいしいものとは言いがたい(渋くて酸っぱいので)のですが、ジャムにするとその真価を発揮します。強い酸はペクチンが多い証拠でもあります。
フランス・ロレーヌ地方のバル・ル・デュックBar-le-Ducという町は、このグロゼイユのジャムで有名です。がちょうの羽でグロゼイユの中の種を抜き取って作ったジャムなのです。


ただしこの切り枝は、もちろん観賞用の花として育てられたものなので、ケーキにのせることはしません。食用のグロゼイユはたぶんもうすぐ黒門に一瞬だけ並ぶと思いますが、それはたしかどこか南米産のもの。残念ながら、どてっとした見かけでそんなに可愛いくはないのです。

最近は国産のフランボワーズもちらほら見かけるようになったので、そろそろグロゼイユも国産でケーキに使えるものが出てきてくれたらうれしいなあと、期待をこめて待っています。


「あぁ、癒される・・・」
試食用のテーブルに飾っておいたら、とある生徒さんが呟かれました。
ほんとにそうだと思いました。
一年でほんのいっときの幸せです。お花屋さんへぜひ!

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