【聴心記「心の炎」】第11回 感情と評価(2) - 心の病気・カウンセリング - 専門家プロファイル

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【聴心記「心の炎」】第11回 感情と評価(2)

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【聴心記「心の炎」】第11回 感情と評価(2)

今回は聴心記「心の炎」です。・・・・・・【WEBセミナ】認知行動療法講座と同時並行中

前回は,
「感情と評価」というお話をしました。評価・評判についてを検討したのですね。評価はひとつの切り口。完全・絶対の評価はない。そんな評価もあるくらいの感じと言うことでしたね。そうした評価が,どんな風に感情に結びついてくるのか,それを考えていきたいと思います。

「人からこう思われてる」と気づいたとき,どんな気持ちになるでしょうか? これが良い評価・評判であれば,何の問題もありません。ちょっとうれしくなる。そんな感じでしょうかね。それでは,これが否定的な,あるいは悪い評価であったなら,どうなるでしょうか。ここから生まれる感情は,ちょっと厄介なものになります。2つの問題があります。

一つ目として,こんな例で考えてみましょう。あなたは営業職。お客様の所に3度目の訪問です。「今日はいろいろとお話を具体的に煮詰めにうかがいました。次回に企画をお持ちします」そういったところ,お客様はちょっといやな目つきをしたが,「あーそうですか。わかりました。よろしくお願いします」と言っていた。

ここから,あなたは気になり始めます。「3回目だから,本当は今日企画書を持っていかないとまずかったんじゃないか? 何故,今日提出できないんだと思われたんじゃないか? そういう意味でお客様はちょっといやな目つきをしたんじゃないか? ああ,これで仕事のできないやつと思われる。 上司になんて報告しよう。 上司の評価も悪くなるんじゃないか? 人事評価が悪ければ,給料が減る。 ひょっとしたらリストラされるかも。」こんな風に考えて,不安になります。 不安がさらに不安を呼び起こします。

実は,ここでお話ししているのは,評価そのものではないんですね。評価そのものが提示されたとき,人は一瞬ショックを受けますが,評価という事実を,事実として受け止めることが多いんです。ある種,言われて居直るというか,言われてさっぱりすると言うか,そんな状態です。試験の合格発表まではヤキモキするが,不合格が発表されてしまえば,ショックはあっても早晩あきらめがつく,そんな感じです。

これに対して,正面切って評価・評判を言われない時に,話が感情的に複雑になります。相手の評価を推測し始めるのです。「おそらく○○と思われている」と考えます。そこから,不安な感情が生まれ,同時に推測が推測を生む。さらに不安になる。この悪循環が始まります。

こうしたときにどうすれば良いのでしょうか? 一番やりやすいこと,それはまず,感情を感じて押しつぶさないこと。「ああ不安になっているな」とセルフモニターすることです。不安になった気持ちを感じちゃいけないと頑張ると,押しつぶされた不安は自律神経の症状の方に転化していきますから,ご注意を。一度はどうなるかと思った不安も,ピークを過ぎればそれほどではなくなります。そうしたら,OKOK。

今度は,「事実は何か?」と仕分けします。頭の中で考えていることは,事実もありますが,自分で勝手にひねり出した推測もかなりたくさんあります。推測と言っても,自分の中ではかなり蓋然性の高いものとして判断しています。蓋然性が高くても推測は推測です。事実だけを取り出してみるのです。そして,その事実に積み上げていけることだけを考えていくのです。

先ほどの例で言えば,「次回に企画書をお持ちします」のセリフと,相手のちょっといやな目つき,これだけが事実です。それ以外には何も展開されていません。極端な話,相手のいやな目つきはどんな意味だったのかを聞き出せば良いんですよね。実際には,そんな訳にもいきませんが,「何かご希望はありませんか」くらいは聞いても変ではありません。それが,事実から積み上げていくと言うことです。人が,段取りを積み上げていくとき「大丈夫かな」くらいは感じますが,漠然とした不安に襲われるといったことはないものです。

漠然と未来を想像するとき,人は不安を感じます。これは,人間の特性で,不安を感じることで,危険や危機から自らを救ってきたのです。ということは,漠然と未来を想像するように仕向けると,不安を感じるというベルトコンベアーに自動的に載せてしまうと言うことになる訳です。あえて仕向けていることに,気づいて下さいね。

さて,2つ目に,こうした評価・評判が自分の心に作動して不安が発生する,というカラクリについて検討しましょう。でも,ここまででちょっと長くなりましたので,読んでいるみなさんの「読みあきた」という評価が不安になるので,ここから先は次回にしましょう(笑)。

ここで,お知らせをひとつ。近々,新しいセミナを開催します。うつや不安,対人恐怖に悩む人,あるいは,自分の性格が気になる人に向けて,「自分の考え方・感じ方を変えるセミナ」を開催します。15名くらいの定員のセミナで,話を聴いたり,いろいろと実習してみるセミナです。全3回くらいのセミナで,ご自分と同じ悩みを抱える方と知り合いになれるようなものにしたいと思っています。「心の炎」の内容にも,触れるセミナにしたいと思います。
セミナに興味がある方いらっしゃいましたら,「興味あり」とメール下さい。どのくらいの希望があるか知りたいと思います。よろしくお願いします。
メルアド: info@choushinkan.com

【2012.5.15: 聴心記「心の炎」は不定期で展開します】

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【うつや不安・ストレスには投薬以外の治療法もあります】認知行動療法を中心として実績重視で,東京青山・仙台・大宮で活動を続けてきました。30年弱の活動歴を生かし仙台から被災地支援面接も実施中。うつや不安,薬の副作用に悩む方も,ご相談下さい。

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