- 吉野 充巨
- オフィスマイエフ・ピー 代表
- 東京都
- ファイナンシャルプランナー
対象:お金と資産の運用
平成24年度予算が、衆議院で可決、③議員で否決され、憲法の規定により衆議院の議決が優先されるため、予算案は成立いたしました。
残念ながら依然としてバラマキ体質は収まらず、実質過去最高の予算額となりました。財源は、税収を上回る国債の発行で賄う予定です。これで、3年続いて税収を大きく超える国債の発行額となります。この場合、新聞等が記事の対象としている金額は、新規財源債と言われるものの額で、発行額全体ではありません。
単年度で発行する国債の額は、平成23年度国債発行予定額(財務省HPより)では、1,816,722億円(約182兆円)と記載されています。当初は、169.6兆円でしたが、3.11後の4時にわたる補正で、181.5兆円まで増加しました。平成23年の予算額は約100兆円ですので、予算額の1.8倍の額が発行されています。
平成24年度は当初から174.2兆円の発行が予定されています。これで4年連続して、新規財源債が税収を超える事になります。発行額は、GDPの約20%と覚えておけば宜しいかと思います。
なぜ、このような額になるのかと、言いますと、期限がきた国債の全額を償却するのでは無く、国債は法律で60年で償還すると定めていますので、10年債で有れば6分の1だけを実際に償却し、残りの分は借り換えをするからです。借り換えだけで、23年度の場合109.2兆円にも成っています。
現在は、まだ、日本国の国債はデフォルトしないと思われていますから、借り換えができています。ただ、このような状態が永遠に続くのでしょうか?
それは、あと10年または7、8年それとも明日迄かもしれません。それは、国債の入札が不調に終わり、入札割れが発生した時から始まります。
今回から数回に分けて、日本国債について、その内容をご紹介します。資料は主に下記を参考に作成いたします。今回は財務省HPのみです。
参考とする資料、財務省HPとダウンロード可能な資料、日本銀行HPとダウンロード可能な資料、川北隆雄著「日本国は幾ら借金できるのか?」「国際ドミノ」文春新書、カーメン・M・ラインハート&ケネス・S・ロゴフ著「国家は破綻する」「金融危機の800年」日経BP社
☆セミナーやご相談は根拠の明示及び実証データをもとにご説明します。
お気軽にお問い合わせください。
★毎月資産運用・ライフプランのセミナーを開催しています。
宜しければご参加ください
http://www.officemyfp.com/seminerannai.htm
文責
ファイナンシャル・プランナー:日本FP協会認定CFP(R)
ロングステイ財団登録ロングステイアドバイザー
独立系顧問料制ファイナンシャル・アドバイザー
吉 野 充 巨
独立系顧問料制アドバイザーの紹介
http://profile.ne.jp/w/c-64005/
http://www.officemyfp.com/komonryouseiadviser.html
『このコラム又は回答は、投資判断の参考となります情報の提供を目的としたものであり、有価証券の取引その他の取引の勧誘を目的としたものではありません。
投資による損益はすべてご相談者及び読者ご自身に帰属いたします。
投資にあたりましては正規の目論見書、説明書等をご覧いただいたうえで、読者ご自身での最終的なご判断をお願いいたします。
本コラムは、信頼できると判断した情報に基づき筆者が作成していますが、その情報の正確性若しくは信頼性について保証するものではありません。』
このコラムに類似したコラム
国債はどのような法律によって発行されているのか 吉野 充巨 - ファイナンシャルプランナー(2012/05/16 16:00)
「日本国債の売買動向」 荒川 雄一 - 投資アドバイザー(2023/09/14 16:13)
「借金で国が増収、1.5兆円!?」 荒川 雄一 - 投資アドバイザー(2018/02/15 17:18)
「日銀 ついに第1位!」 荒川 雄一 - 投資アドバイザー(2014/06/28 11:57)
主要国の国債(長期金利)と債券のパフォーマンス動向(2012年6月1日~2013年5月31日) 吉野 充巨 - ファイナンシャルプランナー(2013/06/09 13:00)