無責任と責任を取ると言う虚構について #2 - 老後・セカンドライフ全般 - 専門家プロファイル

山藤 惠三
有限会社エスオープランニング 代表取締役 クリエイティブディレクター
東京都
クリエイティブディレクター

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閲覧数順 2024年04月26日更新

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無責任と責任を取ると言う虚構について #2

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3月に入り、花粉症にはつらい季節ですね、

でも、この時期を通り過ぎれば、楽しいお花見会やGWが待っています。

こんにちは、山藤です。

私事ですが、「クリエイティブパワーで、生活を明るく!」をモットーにして、
日々、精進しています。

無責任と責任を取ると言う虚構について!シリーズ第二弾です。

前回、下記の内容を書きました。

1 自己責任の追及とは?
2 凶悪犯罪の責任能力は?
3 政治の責任問題は?
4 戦争責任とか、、

しかしながら、それを細かく見てゆけばするほど、
輪郭はかえってあいまいになり、気が付くと、雲散霧消しているのが今の時代です。
東日本大震災や、福島原発の教訓は、きちんと残してゆかなければなりません。

たとえば、被験者に簡単な問題を解かせるケースを見てみます。

その実験では、周りに数人のサクラを置いて、彼らに一致して明白な間違った解答をさせると言うものです。
四分の三の被験者は、その間違った解答を正しいと考えるのです、

こうした問題の提起で、責任を因果関係の枠組みから徹底して開放する、
その上で、責任とは、ある社会的虚構であるとの結論を導き出します。

たとえば犯罪の場合、

犯罪は共同体に対する、侮辱、反逆だから、共同体の側に怒りや憎しみ、
などの感情的な反応を引き起こします、

こうした、否定的な感情を収めるには、犯罪そのものを破棄しなくてはなりません、
しかしながら、犯罪はすでにおきてしまっているので、犯罪を象徴的に代理するものが選ばれて、
破棄されることになります。

その代理物こそが責任者なのです。

この代理物=責任者は恣意的な解釈の産物なので、
時代や文化によってさまざまなものに変化したりするのです。

こうして、責任の正体が現れるのです。
気を付けましょう、再度言いますが、責任の正体は、さまざまなものに変化するのです。

本書の意義が、責任が因果関係や時間的前後関係のような現実に対して、
「虚構」だということを示したことだけではなく、

責任とか自由意志が、それなしには「事実」すらありえないような、
創設的・根源的な虚構であることを示した点にこそ、
価値があると、京都大学教授 大沢真幸さんは言います。

それらの「虚構」すべてが、「現実」よりも現実的なのが現在の社会なのです。

参考出典、責任と言う虚構  小坂井敏昌 パリ第八大学准教授
2008/10/12 日本経済新聞社 SUNDAY NIKKEI





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