- 豊田 健一
- 一般社団法人 組織内コミュニケーション協会 専務理事 兼 『月刊総務』編集長
- 広報コンサルタント
対象:広報・PR・IR
- 中村 英俊
- (広報コンサルタント)
- 中村 英俊
- (広報コンサルタント)
読者である従業員と社内報との関係を考えるにあたって、
従業員の関心事について考えてみる。
一般的に従業員の関心事、すなわち、社内報に求めていることとは、
① 自社の経営内容はいまどうなっており、今後どうなるのか
② 経営トップや役員の経営に関する考え方、見通しなど
③ 他の部署の業務内容、どんなメンバーがいるのか
④ 自分の仕事や職場、業界についての将来性などの情報
⑤ 労働条件、人事制度など含めてどうなっているのか、どう変わるのか
⑥ 同僚や社員間の動向、人事異動など
⑦ 同僚や個人の趣味・家庭生活などの興味
が、考えられる。
これらの関心事を軸として、編集者は問題意識を持ちつつ、
いろいろと社内の課題を見つけ、そして問題提起をしていくことが望まれる。
また、一般的に、従業員の意識を喚起するには、下記の点を注意すると良い。
全てが社内報において実現するのは難しいが、意識すると良い。
① メッセージが個人あてになっている
② 感情的な共感を呼ぶ
③ 信頼できる人、あるいは尊敬できる人が発信者である
④ 簡潔でよくまとまっている
最後に、従業員が職場を「コミュニティ」と捉える要素を考えてみた。
コミュニティと考えることは、その職場で働くことが楽しく、
また、自己の成長を感じられ、なにより、ロイヤリティーを高める。
そのようなコミュニティを作る後押しを、
社内報でも考えてみるとよいのではないだろうか。
① 従業員自身がその仕事で何を期待されているのか理解していること
② 日常的に仕事の成果を認められたり、ほめられたりすること
③ 上司や他のマネジャーが自分をひとりの人間として認められていると感じること
④ だれか自分の成長を後押ししてくれる人がいること
⑤ 仕事上で自分の意見が尊重されていると感じること
⑥ 組織のミッションと目的に照らして、自分の仕事が重要だと感じること
⑦ 仕事仲間に親友がいること
⑧ 仕事の成績に対して定期的なフィードバックが与えられていること
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