- 豊田 健一
- 一般社団法人 組織内コミュニケーション協会 専務理事 兼 『月刊総務』編集長
- 広報コンサルタント
対象:広報・PR・IR
- 中村 英俊
- (広報コンサルタント)
- 中村 英俊
- (広報コンサルタント)
今回は読者である従業員と社内報との関係を考えてみる。
まず言えることは、従業員と一言で表したとしても、
個々の従業員は様々な観点から、一律ではないという事実である。
年齢、性別、役職、職種、雇用形態、そして価値観。
従って、関心事も異なれば、読みたい記事も異なる。
そして、従業員は「会社で働くだけ」ではなく、「一市民」でもある事実。
仕事に優先順位を置いているのか、プライベートに優先順位を置いているのか。
「一市民」としてのプライベートの諸事情に引きずられていることもある。
そこで、ターゲットの明確化が大きな問題となってくる。
先の様々な相違点により、全員に読んでもらえる記事、
全員に関心を持ってもらう記事というものは、不可能に近い。
個々の企画でターゲットを定めることが必要である。
つまり、そのターゲット目線になりきれるかがポイントになる。
よって、毎度の事ながら、ターゲット、つまりは、従業員のことを知らなければならない。
社内報発行に際して、従業員との接点は二つある。
・読者としての接点
・登場者としての接点
読者としての接点は、先に記したように、いかに読んでもらうかということになる。
一方、登場者としての接点で考えるべきことは、
・登場する、掲載されることの効果
・より良い登場のさせかた、言うなればかっこよく掲載すること、である
掲載されることは、その社内報のステイタスがあればあるほど、
モチベーションアップにつながる。
社内の公式メディアに取上げられることは、それ自体光栄なことである、
そのように思われるような媒体にしなければならない。
読まれもしないような、読者に見向きもされない媒体であれば、
登場することの効果は望めない。
そして、登場させるのなら、一番光輝く状態で掲載してあげたい。
当然文章は校正されるべきだし、誤字脱字があると、それだけでみっともない。
写真もその人が自慢できるようなものが望ましい。
また社内報に登場したい、そのように思ってもらえる登場の仕方を考えるべきである。
結果として、社内報のファンとなるし、協力もしてくれるであろう。
読まれるためには、多くの社員を登場させるのが良い、
とはよく言われるが、それに付け加えて、かっこよく掲載することで、
さらなる協力がえられることになるのだ。
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