- 豊田 健一
- 一般社団法人 組織内コミュニケーション協会 専務理事 兼 『月刊総務』編集長
- 広報コンサルタント
対象:広報・PR・IR
- 中村 英俊
- (広報コンサルタント)
- 中村 英俊
- (広報コンサルタント)
今回は、会社の「状況、状態」と社内報の関係を考えてみる。
多くの社内報に共通している、業種による違い。
製造業では、モノづくり「DNA」の継承をテーマにしている場合が多い。
取上げる題材としては、モノづくりに対する思い入れ、こだわり、「○○魂」など。
一方、サービス業では、サービス・マインドの継承がそれに該当する。
顧客との接点でのドラマ、接客で心がけていること、「○○らしさ」など。
企業規模による違いでは、企画立案に違いがでてくる。
従業員全員がお互いのことを知っている状態では、ありきたりの情報では通用せず、
より掘り下げた内容、意外性の発見が読ませるポイントとなる。
従業員全員を登場させることができる企業規模の場合では、
誰でも登場できる企画により、全員を知ってもらうことができる。
従業員全員を登場させることは無理な状態。巨大企業の場合は、
その人を取上げる明確な企画意図、そして、納得感のある登場人物であることが望まれる。
「なんであいつやねん」という声がでるケースがよくある。
企業の成長ステージよる違いは、社内報編集上、そんなに意識されることはないが、
成長ステージによる、企業の問題点は、ほぼどこも同じ傾向にあると思う
企業が拡大しているときは、人員が増加し、関係性が複雑化していく。
「人」から「仕組み」へ、という標準化が課題となるステージである。
この場合、社内報として援護できることは、
・秩序づくりに寄与する企画
・管理職の強化を推進する企画
・人員の早期戦力化を目指す企画
が考えられる。
企業の拡大の延長線上として、多角化を推進しているステージでは、
企業内、グループ企業内に、多様性による、統一感の希薄化が表れ始める。
そこで、
・ナレッジの共有を推進する企画
・企業グループとしてのアイデンティティの構築を援護する企画
が考えられる。
最後に、リストラが必要なステージの場合。
企業の置かれた状況をしっかりと理解してもらいつつ、
企業の求心力を高めるために、
・顧客目線での企画
・トップの変革への断固たるメッセージ
により、企業のベクトルを統一する必要がある。
最新 「社内報セミナー」のご案内はこちら → http://icomu.or.jp/?p=129
「社内報創刊」のための無料個別相談 http://profile.ne.jp/s/s-3693/
「社内報リニュアル」のための無料個別相談 http://profile.ne.jp/s/s-3697/
「社内報編集 初心者」のための無料個別相談 http://profile.ne.jp/s/s-3701/
「社内報編集 中級者」のための無料個別相談 http://profile.ne.jp/s/s-3728/
このコラムに類似したコラム
社内報と会社との関係 豊田 健一 - 広報コンサルタント(2012/02/19 20:21)
社内報と組織の関係性 豊田 健一 - 広報コンサルタント(2012/02/14 20:00)
社内報で、「コミュニケーション」の活性化って一体? 豊田 健一 - 広報コンサルタント(2012/01/20 13:07)
そもそも社内報で何がしたいのか? 豊田 健一 - 広報コンサルタント(2012/01/20 13:03)
プレスリリースに意思を入れてますか? 中村 英俊 - 広報コンサルタント(2013/11/11 10:07)