親族後見人へのアドバイス　仏事について

親族後見をお考えの方達に、セミナーや後見活動に関する本などに、書かれていない事柄を私の経験等を踏まえてアドバイスいたします。
「本人が本人らしく暮らしていただく」ために必要な内容です。本人とともにご確認ください。
ご本人の認知症が進むと忘れ事が多くなります。日常生活から確認を行いましょう。

仏事での確認と、本人が被後見人等になられた際に、サポートする事柄です。
ご主人や父母の月命日には何をされていらっしゃいますか。
ご住職等に月命日の読経をお願いされている方達がいらっしゃいます。この場合、月命日は年に11回、祥月命日を合わせると12回来ていただくことになります。
その際に包むお布施の額はご本人に確認しておきましょう、本人が忘れた際にご住職にはなかなか聞けないものです。また、当日お花なども飾られる方もいらっしゃいます。これもいつもの花屋さんを確かめておきましょう。

祥月命日には、お墓参りをされる方も多いものです。
その際には、ご兄弟やお子様との同行があろうかと思います。これも確かめておくと後々助かります。お墓が遠方の場合には、交通費も必要になります。また、現地での会食の際には、全てをまかなう方ももいらっしゃいますので確認しておきましょう。(通常ご本家となる家の配偶者の場合に行われています)。

また、お経料、お花代、卒塔婆料も必要です。そして、年に一度はお墓の管理料も欠かせません。

法要もどのようにされてきたのか、されようとしているのかお確かめください。
確認が必要な方はご本人のご父母とお亡くなりになられた連れ合いです。
一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌といった具合に、法要があります。それらは図に示すイベント表に記載しておきます。
回忌が進めば、お墓参りだけで済ませる場合もありますが、菩提寺で営むときにはお布施なども必要になります。
通常、お経料、お花代(お墓に飾ります)、卒塔婆料も必要です。そして、年に一度はお墓の管理料も欠かせません。

お彼岸の墓参りの内容も確認しましょう。菩提寺でお経をあげる際には、お経料、花代、卒塔婆料の確認が欠かせません。

お盆はどのようにされているのかも、確認しましょう。
お盆提灯、お花代、供え物、お経料などの準備が必要になります。

ご本人が認知症が進まれた場合に、忘れがちなのが各本山への永代供養料などです。
これらは、お寺から通知と郵便為替が届きますので、それらを処理します。
信心深い家では、本人の祖父母までされていらっしゃいます。

仏壇のある家のご本人への確認は、毎朝の供養のしかたです。特別な日には供物も必要になります。そしてどのお経をあげているのかなどはご確認ください。また、ご本人と一緒でない場合には、日ごろの重要な日(ご先祖の命日など)を聞いておきましょう、本人が施設に入った時などには、週に1度程度は仏壇を開け、供養をされるようお勧めします。

セミナーやご相談は根拠の明示及び実証データをもとにご説明します。

親族後見に関するご相談を承っています、お気軽にお問い合わせください。

毎月資産運用・ライフプランのセミナーを開催しています。
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文責
ファイナンシャル・プランナー:日本FP協会認定CFP®
独立系顧問料制ファイナンシャル・アドバイザー　
吉 野　充 巨