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体も心も元気になる!眼からウロコのセロトニン健康法とは(4)

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  1. 心と体・医療健康
  2. 心と体の不調
  3. 疲れやすさ

(続き)・・我々が環境の急激な変化や長時間労働などのストレス源に晒された場合、体や心にはどのような影響が現れるのでしょうか。そのために先ずは、ストレスの影響を真っ先に受ける「脳」の構造や機能を考えてみる必要があります。人間は進化の過程で大脳皮質を著明に発達させてきました。言語や抽象的な思考力、コミュニケーション力、想像力などの能力は、この大脳皮質の発達によるところが大きいのです。人間の人間たるゆえんは、まさにこの大脳皮質によるといえます。

 

ところが皮肉なことに、この大脳皮質の突出した発達が、人間に多大なストレスを感じさせることにつながります。人間も含めて動物の脳は、脳幹と呼ばれる原始的な脳と、中間的な大脳辺縁系、それに上述の大脳皮質から成り立っています。脳幹は呼吸や心臓の鼓動、視覚、聴覚など生命維持に直結する機能、大脳辺縁系は感情や情動、記憶、好き嫌いなどの機能を受け持っています。人間は脳幹や大脳辺縁系の機能の一部を削減する一方で大脳皮質を著しく発達させてきました。

 

大脳皮質は思考や創造など人間らしい活動に寄与する一方、ストレスに対する感受性を高める結果となりました。考えてみれば、原始の昔から人間は「ストレスとの闘い」の歴史でした。原始人にとってストレスとは、野生動物に襲われる恐怖、災害や気候変動、戦争や動乱、食糧不足と飢餓の不安、神のたたり、など数多くありました。これらのストレスは多かれ少なかれ他の動物、例えば犬や猫、ライオン、鳥類、魚類などにも存在しますが、その多様性と大きさは人間の比ではありません。

 

人間は例えば野生動物に出くわした場合、「戦うか逃げるか」の選択に迫られます。判断を誤れば命を落とすことにつながりかねません。この時には心臓は早鐘のように早く鼓動し、血圧は上がり、一方で食欲は低下します。つまり自律神経のうち、交感神経が優位の状態となります。それに加えて「副腎皮質ホルモン」が分泌され、血圧や血糖値が上昇し、「戦闘モード」となって一大事に備えます。これは人間にとって大きなストレスですが、この仕組みがあるからこそ生き延びられるのです。

 

ただしそのような危急存亡の状態はそれほど長くは続きません。多くの場合は短時間で決着がつき、いつもの平時に戻るのです。従って生命にかかわるストレスがあったとしても、たいていの場合それは一時的で、多くの時間は強いストレスのない状態が続きます。それによって人間は有事の際のストレスを癒し、次の有事に備えることが余裕をもって出来たのです。また人間は経験則として、ストレスをうまく緩和させる知恵や工夫をうみ出してきました。

 

ところが文明の発達は、人間を「ストレス漬け」の状態にしてしまいました。機械化の進展や企業組織による個人の管理、複雑な人間関係、長時間労働、深夜でも明るい都市、環境の悪化、教育や出世などの競争、さらにはコンピューターなどIT化の進展などによって、現代人とりわけ先進国の人間は、常にストレス源に晒されるようになりました。現代人は、原始人のようにストレスのない「平時」が殆んどなく、常に戦闘モードを余儀なくされる「有事」の中を生きているのです・・(続く)

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