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茅野 分
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(精神科医(精神保健指定医、精神科専門医))
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市原 真二郎
(カイロプラクター)

閲覧数順 2024年04月19日更新

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体も心も元気になる!眼からウロコのセロトニン健康法とは(6)

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  1. 心と体・医療健康
  2. 心と体の不調
  3. 疲れやすさ

(続き)・・すなわち我々がストレスに強くなり、少しでも快適に仕事や生活を営むためには、セロトニンを産生する神経の機能を向上させ、脳内の神経伝達を健全化することが最大のポイントの一つとなります。実はセロトニンが充分に機能していれば、ドーパミンやノルアドレナリンの暴走を抑えてくれさえするのです。それでは我々が日常生活の中でセロトニン神経の機能を強化しストレスに強くなる方法としては、どのようなものがあるのでしょうか。

 

セロトニン神経が充分に活性化していれば、朝の目覚めがスッキリとし、頭がクリアとなり、元気がみなぎり、心が安定し、ストレスにもへこたれないような状態となります。一言でいうと「平常心」を保った状態、ということもできます。例えばスポーツ選手の場合、プレッシャーのかかる場面やミスをした場面であっても平静な心を保ち、自分本来の能力を発揮して、良い成績を出せるような状態です。選手にとってはスポーツの技術もさることながら、脳内のセロトニンの機能を向上させることが重要なのです。

 

筋肉を筋トレによって鍛えるように、セロトニン神経を鍛えることが実は可能です。先ずは「日内リズム」を活用することがポイントです。セロトニン神経は睡眠中に抑制され、覚醒すると促進されると前述しましたが、それは太陽の光による刺激が最大の要因とされています。逆にいうと、特に朝の日光によってセロトニンが活性化し、目覚めのよい朝と活力のある一日を得ることが可能となります。一日をどのように過ごせるかは、朝の過ごし方に大きく左右されるのです。

 

冬に曇天や雪の多い東北地方や北欧には冬の間のうつ病、いわゆる「冬季うつ病」の発生が報告されていますが、これは日照時間の短い冬の間にセロトニンが不足し、うつ病を発症しやすくなるという現象です。逆に太陽光をうつ病など心の病の治療に活用している医療機関もあります。人口の光ですが、太陽光に近い照度と波長の光を患者に照射し、うつ病などの改善が得られています。ことほど左様に、太陽の光は心の健康にとって欠かすことができないのです。

 

心身の病の原因の一つとして「生活習慣の乱れ」があると前述しましたが、現代人に多い夜更かしや昼夜逆転の生活パターンは、セロトニン神経の機能不全などを通して心身症やうつ病、自律神経失調症などの発症要因となっています。もともと人類は日が昇るとともに起き、日が沈むとともに寝るという生活を長年続けてきましたが、現代では深夜まで及ぶ長時間労働や交代制勤務、海外出張に伴う時差などにより生活パターンが俄かに攪乱され、心身に障害を来たすようになりました。

 

従ってセロトニンの分泌を促し健全な心身を手に入れるために必要なことの一つとして、「朝日」をたっぷり浴びることが挙げられます。太陽光の中でも、朝日の光には特にエネルギーが豊富とされています。たとえ睡眠不足や時差ボケがあったとしても、朝の日光を30分から1時間ほど浴びることによってセロトニンの分泌が促進され、体と心のスイッチがリセットされます。朝日を浴びて歩くと気分が晴れ晴れとし、やる気が湧いてくるのはそのためです・・(続く)

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