キッチン換気扇　排気はどこに？

今回は、マンションキッチン換気扇の排気、給気の位置について書きますね。

　
排気、給気の位置ってなんなの？
それが、何か重要なことでもあるの？
と考えるでしょ。

　
でも、知ってもらいたことがあるんです。
特にキッチン換気扇の排気経路についてです。
今、マンションにお住まいのあなた、キッチン換気扇から、
吸い込んだ空気はどこから排気されているか知っていますか？
共用廊下それともバルコニー？

　
さて、マンションのキッチンって、部屋全体から観ると
中央に配置されていることが多ですよね。
この場合、バルコニー側に排気計画をすれば、
リビングなどの天井内にダクトを配管するようになります。
例えば、リビングの天井に配管経路を確保すると、
一部、下がり天井のある計画となることがあります。
ハイサッシや天井高さをアピールしているマンションでは、
イメージダウンになってしまうんですね。

　
しかし、廊下側は天井を低く計画していますので
天井内を配管することができます。
こんなこともあり、共用廊下側にレンジフードの
排気が計画されることが多いんですね。

あなたのマンションはどうですか？

 
この計画の場合、若干気になるは、料理のニオイが共用廊下に漂うこと。
「あっ、この家今日はカレーだなぁ」
一発でわかりますね。（笑）
部屋に圧迫感なく計画できれば、先ほどのニオイ考えると、
バルコニー側のほうが理想的でもあります。
（ ※当たり前ですが、内廊下は必ずバルコニー側ですよ。）

 　
それでも、１点だけ中止しなくてはいけないことがあるのです。
それは、給気口との位置関係です。

　
・排気口と給気口が近い。（キッチン同時給排気の場合）
・排気口の周りに壁で囲われている。（ショートサーキット現象）

　
 （キッチン同時給排気型レンジフード）
キッチン換気扇を作動すると、室内の空気を捨てると同時に、
新しい空気を室内に流入することができるタイプの換気扇です。
この換気扇の場合、排気管と給気管が必要となります。

　
（ショートサーキット現象）
狭い場所で空気がグルグルと循環してしまうような現象。

　
ココまで書くと、なんとなくイメージできますよね。
排気と給気の配置計画によっては、
キッチンから排気された空気が逆流してしまうことがあるのです。
ニオイを捨てるための換気扇が、ニオイを部屋に戻してしまう。
風向きや強風時は仕方ありませんが、普段も逆流してしまうのは嫌ですよね。

　
購入前にキッチン排気の場所を確認してみましょう。
完成済みマンションであれば位置は明確にわかります。
そして、どれが、キッチンの排気口であるか説明してもらいましょう。

　
未完成マンション場合は設計図書の設備図で確認することができます。
見慣れていないと、わかりにくいですが、
ぜひ、販売者に質問してみましょう。
「キッチン排気口の位置は廊下ですか、バルコニーですか」
そしてバルコニーであれば、
「排気が逆流するようなことはないですよね」
と質問してみるといいですよ。