・浴槽内の溺死、事故への対策
訪問介護を受けている方の不満の一つに入浴サービスが週1−2回しか利用出来ないという声を聞きます。もっとお風呂に入りたいと熱望されるほど、日本人は風呂好きで特に年配の方ほどその傾向は強いです。
浴槽は装飾ではなく機能性を求めましょう!
入浴前に浴室内の空気を暖めるため、かけ湯を行う
飲酒後の入浴はぜったいに禁物
お湯の温度設定に気をつける
浴槽床に滑り止めマットを敷く
お湯をはる量に気をつける
万が一の為に浴室ドアが外せるタイプか確認し、一度練習する
浴室から玄関まで搬送できるスペースがあるか確認する
基本的なことを挙げましたが、重要なことですのでお忘れなく
・脳血管疾患による身体麻痺の方への住環境対策
症状によって杖歩行の方や車いす使用の方などに分かれますが、基本の手すりを設置するポイントとして必要な箇所
玄関框の段差
トイレ
浴室・洗面
階段
廊下 があげられます。
特に階段は下りる際、健常側に手すりが必要となります。また転倒でより症状が悪化しないよう、各所の照度にも注意が必要です。
伝え歩きをされる場合は、つまづき防止のため、床にあるものを整頓し収納するよう心がけましょう。
専門家が同席しない手すり取り付け工事の場合は、下地(柱・間柱・コンパネなど)にしっかり取り付けられているか、ご家族の方が全体重をかけて確認すると安心です。
専門的なご相談がある方はお気軽にお問い合わせ下さい。
次回3/19はリュウマチ・認知症の方の住環境ポイントについてお送りいたします。
このコラムの執筆専門家
- 齋藤 進一
- (埼玉県 / 建築家)
- やすらぎ介護福祉設計 代表
子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅までやすらぎの空間を
医者に外科・内科等があるように、建築士に介護福祉専門家がいてもいいと思いませんか?人生100年時代を迎えた今、子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅など終の棲家まで、ライフステージを考えた安心して暮らせる機能的な住まいを一緒に創りましょう
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