・リュウマチ
最近総合病院に見える年配の方のうち、内疾患以外の患者さんのほとんどはリュウマチのリハビリ待ちと言われるほど身近な疾患です。
症状で一番多いのはヒザ関節の痛みで、次に腰痛・肩関節・首などが挙げられます。
立ち座りが苦痛になることから、生活様式を洋式にすることをオススメしますが、どうしても畳が好きという方のために、座面が床まで昇降する椅子もあります。
頻繁に使用するトイレの座椅子と浴槽内の椅子座面は出来るだけ高くするとヒザへの負担が和らぎます。
また季節の変わり目で症状が出やすいので、室内の温度環境を保てると楽になります。
・認知症
初期認知症は、在宅介護が可能ですが重度になるとご家族の方の負担が増え付きっ切りになる事から専門の病院に入院するケースが多いです。
昼夜逆転や徘徊など介護者にとっても大変な問題が多く、センサーや内カギ等の処置が挙げられますが尊厳に関わる事なので、家族・医療・介護者との打ち合わせが重要です。
認知症患者は環境変化について行けないので、キッチンのレンジは電磁式よりガス式の方がいい場合もあります。(付き添いがいる場合)
また貴重品の保管場所を押入れの一部にしてあげると、寝ている場所からも確認できるので安心してもらえます。
認知症の方に限らず年配の方は、機械操作に弱いので複雑な操作を必要とする住設機器や、メンテナンスの大変なものは避けたほうがよさそうです。
次回3/22は白内障・脱水症状の住環境対策についてお送りします。
このコラムの執筆専門家
- 齋藤 進一
- (埼玉県 / 建築家)
- やすらぎ介護福祉設計 代表
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