- 菅野 真一
- 菅野デザイン企画 代表
- グラフィックデザイナー
対象:広告代理・制作
- 山藤 惠三
- (クリエイティブディレクター)
- 山藤 惠三
- (クリエイティブディレクター)
いよいよ告知の段階に入ります。
チラシを出す場合、デザインをどうするか考える前に、
まずどんな内容を掲載するか考えなければなりません。
せっかく「目的」「ターゲット」「売るもの(商品・サービス)」を
考えてきたのですから、
それらを念頭に置いて内容を整理していきます。
ここで一番やって欲しくないのは、何度も言いますが、
「せっかく出すのだから、あれもこれも入れよう」と
欲張ってしまう事です。
チラシという限られたスペースの中で、掲載する商品点数が多くなれば
当然、商品(サービス)ひとつあたりの情報量は少なくなってしまいます。
一つチラシで、果たせる目的は最大で一つです。
一番売りたい商品(サービス)を「欲しい」「必要だ」「信用してみよう」
と思ってもらえるために、必要な情報を集中して掲載しなければなりません。
一番売りたいものの情報を削ってまで、
他の商品を告知する必要があるでしょうか?
「一点集中」を忘れずに、制作に取りかかりましょう。
次の画像は、先月あるお客様の依頼で実際に作った、
マッサージのチラシです。
肩こりで悩む人のための「肩こり解消」という一点に焦点を絞り、告知しました。
割引はしていませんが、なかなか良い成果を上げる事ができました。
念のために言っておきますが、このお店はエステ店です。
ボディやフェイシャルもやっていますが、だからと言って
一つチラシで、「ボディもフェイシャルも、○○も□□も、いろいろやっています。
どんな方にでも対応します」
と謳っていたら、結果はどうなっていたでしょうか?
このお店は何が得意なのか?
何を売りたいのか?
誰に来て欲しいのか?
チラシを見た人はピンと来ないでしょう。
それでは、あまりチラシを出す意味もありません。
入口は「肩こり解消」でも、誠実な対応で満足感を高め、
お客様の信頼を得られれば、
その他のメニューを提案したときも、
受け入れてもらえる可能性は高まります。
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