「学資（こども）保険」をどう考えるか

こんにちは。ファイナンシャル・プランナーの森久美子です。

お金のことは、よく分からないからとあきらめてはいませんか。お金と上手につきあって、ちゃんと暮らしたいと思っているあなたの「マネー力」をつけるためのコラムです。

　こどもの教育資金をどうやって確保していけばいいかなと考えたとき、思いつくのが「学資（こども）保険」でしょう。予定利率が高い時代は、満期金以外に配当金も出た有利な商品でした。

　ところが今は、総支払い込み保険料より満期金が少ないこともあります。それでは、どうやって考えていけばいいのでしょう。

　・学資保険ってそもそも何？ 

　こどもの教育費を、特に一番お金のかかる大学進学時に合わせて、計画的にためることを目的とした保険です。契約者が「親」、被保険者が「こども」、受取人が「親」となっているのが一般的。（祖父母が契約者になれるものもあります）

・どんな種類があるの？

　多くの保険会社で取扱っていますが、契約者（父親が多い）に万一のことがあった場合、以後の保険料支払が免除された上で、満期金などの給付金は契約どおりに全額受け取れるというのが共通した特徴です。（保険料免除特則と言いますが、この特約を抜いてしまっている商品もあります）

　満期保険金などの給付金以外に、契約者に万一のことがあった場合に、以後満期までこどもが育英年金を受け取れたり、こどもの死亡保障や医療保障がついていたりするものもあります。

　基本の保険料免除特約のみの商品は保障が少ない分貯蓄性を高めた商品（被保険者のこどもが万一死亡したら、支払った保険料程度の死亡保障はある）。

　育英年金が受け取れたり、こどもの死亡保障や医療保障など保障のある商品は保障を重視した商品といえます。

　では、選ぶときのポイントは次回に。

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