- 関村 順一
- sekimura鍼灸院 鍼灸マッサージ師
- 鍼灸マッサージ師
対象:体の不調・各部の痛み
- 奈良 修次
- (鍼灸師 臨床検査技師)
次の文章は「韓方の不妊治療」という本から引用させていただきます。不妊治療を受けている40代前半の夫婦がまず、西洋医学の医者にこんな質問をしました。
夫婦:私の手足は冷たく、お腹も冷たいのですが、それと不妊と関係はあるのでしょうか?
西医:何を変なことをおっしゃるのか?子宮が冷たいのを計ることができると思うのか?人間の体温は36.5℃だ
次に40代夫婦は私(韓医学の医者)に同じ質問をしました。
夫婦:先生、私のおなかは冷たく、手足も冷えるのですが、それと不妊は関係はありますか?
韓医:そのとおりです。10か月間赤ちゃんが生きるところです。体温も栄養も、湿度も全て良い条件を整えることが大切です。それは生命が育つ基本ではないでしょうか。10ヶ月の間、赤ちゃんが生きる場所なのに環境が悪かったら赤ちゃんが生きることもできないでしょう?末梢循環が滞りなく円滑にいって始めて元気な赤ちゃんが生まれるのです。韓方では下腹冷症、子宮冷症を不妊の大きな原因ととらえます。
以上は韓国の不妊治療についての本からですが、実際は中国から日本に至る東洋医学の不妊症に対するとらえ方そのものです。冷えが不妊に関係しているのです。
これは西洋医学のように人体を器官の集まりとみると考えられないことでしょう。解剖学的に見ても女性の下腹部と臀部には男性よりも多くの皮下脂肪が付いています。子宮や卵巣などの女性の生殖器を保護するための自然の摂理です。この皮下脂肪は一旦冷えるとなかなか暖まらず、一旦暖まると冷えにくい「保温保冷」の性質を持っています。
また子宮の周りが寒さにさらされると脂肪を通る血液も冷え、子宮や卵巣などの生殖器が冷える。これが冷え性の主要因です。もちろん冷えだけが不妊の原因であるはずがありません。あなたの不妊の原因について、すべての可能性を探っていくことが必要です。
当院のホームページに当院オリジナルでチャートを作ってみました。これで頭の中を整理して下されば幸いです。あなたの今の状態を知り、提案ができるようになれば妊娠までの期間が短くなります。これまで1100人ほどの症例の結果、西洋医学の資料からsekimura鍼灸院での適応、不適応をまとめてみました。
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